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リノベーションで吹き抜けを塞ぐ工事はできる?注意点についてご紹介

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リノベーションで吹き抜けを塞ぐ工事はできる?注意点についてご紹介

リノベーションをする目的は、その方によってさまざまですが、なかには吹き抜けを塞ぐ工事がしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
1階から2階以上の階層までを吹き抜けにした建物のときは、塞いで天井や上階の床をつくることは可能なのか、気になるのではないでしょうか。
今回は、リノベーションで吹き抜けを塞ぐ工事は可能なのか、注意点やメリット、デメリットについてご紹介します。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐ工事は可能?

リノベーションで吹き抜けを塞ぐ工事は可能?

リノベーションによって、吹き抜けを塞ぐ工事で天井や床を設けることは可能です。
吹き抜けは空間を広く見せられる一方で、冷暖房効率が悪く、床面積が減るため、使える空間が減ってしまいます。
そのため、リノベーションで塞ぐ工事を実施したいと考えている方は多く、実際に工事で塞がれるケースも少なくありません。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐ方法

リノベーションで吹き抜けを塞ぐときに、収納スペースやロフトとして小規模な空間をつくることが多いです。
ロフトには扉や壁がないため、階下の空間を相互に視認でき、開放感があります。
建築基準法上の居室にあたらないため、固定資産税を計算するときの床面積にも含まれませんが、天井を高くできないなどの制約も多いです。
吹き抜けを塞ぐときは、ロフトではなく、居室をつくることもできます。
子ども部屋が必要になったときや、大人の方がくつろげるスペース、趣味や仕事のための書斎がほしいときなどにおすすめです。
居室をつくるときは、扉や壁が必要になるため、換気設備や断熱工事なども取り入れる必要があります。
建物の状態によっては、耐震補強工事や電気配線工事なども必要になるため、大規模な工事になりがちです。
建築確認申請が必要になるときもあるため、施工会社と確認を取りながら計画を立てましょう。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐ費用

吹き抜けを塞ぎ、壁などをつくらずロフトにするときは、6畳の広さで30万~60万円の費用がかかります。
余計な工事が必要ないため、ほかの工事より安価に済ませられるでしょう。
用途に応じて居室をつくるときは、床だけでなく壁や建具などもつける必要があるため、150万~200万円ほど必要です。
居室のときは、天井や壁のクロスを張り替え、自力で開閉できる窓を設置しなければなりません。
ロフトではなく収納用の納戸をつくるときは、窓や内装はそのままで構いませんが、電気工事が必要です。
そのため、納戸をつくるリフォームでは100万円ほどの費用がかかります。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐときの注意点

リノベーションで吹き抜けを塞ぐときの注意点

リノベーションで住宅の吹き抜けを塞ぐとき、無計画に工事を実施すると後悔する可能性があります。
使い勝手が悪くなったり、税制上不利益を被ったりする前に、どのような注意点があるのか確認しておきましょう。

床面積が増えると増築扱いになる

リノベーションで、吹き抜けがあった場所を塞いで居室をつくるときの注意点として、床面積が増えるため増築扱いになることが挙げられます。
床面積が10㎡を超えるとき、建築確認申請をしなければならないため注意が必要です。
それ以下の面積についても、防火地域や準防火地域に指定されているときは、建築確認申請をおこなう必要があります。
さらに、床面積が敷地面積に対して、容積率の上限を超えてしまうときは、吹き抜けを塞いで床をつくれません。
条件によって申請が必要かどうか、リノベーションが可能かどうかをチェックして計画を立てることをおすすめします。

固定資産税が増える可能性がある

吹き抜けを塞ぐときの注意点は、固定資産税が増額される可能性があることです。
建物の固定資産税は、延床面積によって計算されているため、リノベーションによって床面積が増えるのであれば、その分税金も高くなります。
高い工事費用がかかるだけでなく、固定資産税が増えて出費がかさむ可能性があるため注意しましょう。

ロフトは増築扱いにならない

壁や建具をつけて、さまざまな設備を導入する居室と異なり、床を増やすだけのロフトであれば増築扱いにはなりません。
そのため、ロフトをつくるときは、建築確認申請をしなくて良いケースがほとんどです。
また、法律上の床面積にも含まれないため、固定資産税にも影響がありません。
ただし、ロフトとして認められるためには天井高1.4m以下、ロフトがある階の床面積の50%未満の広さなどの制限を守る必要があります。
したがって、ロフトをつくるときは、そこまで広い空間を確保できない可能性があり、収納として充分機能しないこともあるでしょう。
なお、ロフトとして認定する条件は、自治体によって、さらに細かく決まっていることがあるため、住んでいる自治体の条件などを確認しておかなければなりません。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐメリットとデメリット

リノベーションで吹き抜けを塞ぐメリットとデメリット

リノベーションによって吹き抜けを塞ぐ工事には、メリットとデメリットが両方あります。
それぞれをしっかり理解したうえで、工事の計画を立てる必要があるため注意しましょう。
ここでは、吹き抜けを塞ぐと住宅にどのような影響があるのかをご紹介します。

吹き抜けを塞ぐメリット

リノベーションによって吹き抜けを塞ぐと、エアコン効率が高まり冷暖房が効きやすくなります。
吹き抜けは開放感があるものの、空間が広がるため空調の効率が悪いです。
日が差し込むこともあり、夏場は暑くて涼しくなりにくく、冬は寒くて暖まりにくい空間になっています。
吹き抜けを塞いで下階にとっての天井、吹き抜けだったスペースにとっての床をつくると、その分空間が狭まり空気が循環しやすくなるのです。
また、吹き抜けは広い空間になっている分、上下階の生活音が響きやすく、神経質な方や受験期の学生にとっては悩ましい問題となります。
これを塞いで防音性能を高めることにより、お互いの生活音が気にならなくなり、ストレスフリーで生活できる可能性が高まるのです。
吹き抜けの状態だと、大きな足場が必要な照明器具の取り替えも、天井が低くなればやりやすくなります。
住宅内の空調や防音性能が気になるときは、吹き抜けを塞いでしまっても良いでしょう。

吹き抜けを塞ぐデメリット

吹き抜けを塞ぐと発生するデメリットは、屋内の採光性が落ちることです。
建物に吹き抜けが設置されているとき、天窓など高い場所に窓を設置して外からの日光を取り入れています。
そのため、全体的に明るい印象になりますが、居室やロフトで塞いでしまうと下階までその光が届きません。
結果的に屋内が暗くなり、昼間でも照明をつけていなければならない状態になる可能性があります。
また、吹き抜けで確保していた開放感がなくなるため、家の中が狭くなったように感じることが多いです。
おしゃれで開放感のある住宅を希望して、吹き抜けがある物件を選んだときに、その特徴が潰れてしまうため注意しましょう。
さらに、家の構造によっては、吹き抜けを塞ぐときに柱を新設しなければならないことがあります。
柱は下階にも伸びるもののため、状況によっては下階での動線も変わってしまい、使い勝手が悪いと感じる可能性があるのです。
現在の住宅の状態から、吹き抜けを塞ぐなら柱が必要なのか、どの位置に柱を設置するのか、どう動線が変わるかについて事前に確認しておくようにしましょう。
吹き抜けを塞ぐ工事にはそれなりの費用がかかるため、まとまったお金は用意できるのか、ほかのリノベーションと合わせて予算の範囲内に収まるかも検討する必要があります。

まとめ

リノベーションで吹き抜けを塞ぐことはできますが、ケースによっては建築確認申請が必要です。
また、ロフトではなく居室をつくるときは固定資産税が高くなります。
吹き抜けを塞ぐと冷暖房効率は高まりますが、その分採光性が悪くなるため注意しましょう。


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