リノベーションで固定資産税は上がる?税額が変わる条件を解説

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リノベーションで固定資産税は上がる?税額が変わる条件を解説

この記事の執筆者

石田 唯

石田 唯

大阪市の不動産担当エージェント

保有資格:宅地建物取引士

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リノベーションをしても、すべての工事で固定資産税が上がるわけではありません。 税額に影響しやすいのは、床面積の増加や主要構造部の大きな変更、住宅以外への用途変更など、建物の評価に関わる工事です。
一方で、耐震改修やバリアフリー改修、省エネ改修などは、一定の要件を満たすと固定資産税の減額対象になる可能性があります。 住みやすさだけでなく、購入後の維持費や税負担まで考えておくと、リノベーション計画を立てやすくなるでしょう。
リノベーションで固定資産税が上がるか事前に確認できますか?

この記事の要点
Q:リノベーションで固定資産税が上がるか事前に確認できますか?
A:ある程度は確認できます。増築や用途変更など評価額に影響しやすい工事は、市区町村の固定資産税担当課や施工会社に事前相談すると、税額変動の可能性を把握しやすくなります。

固定資産税の基本

固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している方に課される地方税です。 毎年1月1日時点の所有者が課税対象となり、固定資産税評価額をもとに税額が算出されます。
住宅を購入すると、住宅ローンや管理費だけでなく、固定資産税も継続的にかかります。 そのため、中古住宅を購入してリノベーションする場合は、工事費だけでなく、購入後のランニングコストまで含めて考えることが大切です。
建物は築年数の経過により評価額が下がる傾向がありますが、工事内容によっては評価額が見直される可能性もあります。
固定資産税は自治体ごとの判断も関わるため、リノベーション前に税額への影響を確認しておくと安心です。

税額が変わる仕組み

固定資産税は、建物の評価額が変わると税額にも影響する可能性があります。 リノベーションによって建物の価値が大きく上がったと判断される場合、評価額が見直されることがあるためです。
たとえば、間取り変更や設備交換だけであれば、固定資産税が大きく変わらないケースもあります。 しかし、増築や構造部分の改修など、建物の規模や性能に大きく関わる工事は注意が必要です。
税額が変わるかどうかは、工事の名称ではなく、実際に何をどこまで変えるかで判断されます。 同じリノベーションでも、内装中心の工事と建物全体に関わる工事では、税務上の扱いが異なる可能性があります。

上がる可能性がある工事

固定資産税が上がりやすいのは、建物の床面積や評価に直接関わるリノベーションです。 代表的な例として、増築や吹き抜け部分の床化、屋根や外壁など主要構造部に関わる大規模な改修が挙げられます。
床面積が増えると、建物として評価される範囲が広がるため、評価額が上がる可能性があります。 また、住宅の一部を店舗や事務所に変える場合は、住宅用地の特例や評価区分に影響することもあります。
ただし、固定資産税が上がるかどうかは一律ではありません。 工事の規模、建物の状態、自治体の判断によって変わるため、計画段階で確認することが大切です。

上がりにくい工事

固定資産税が上がりにくいのは、建物の床面積や構造を大きく変えない工事です。 壁紙や床材の張り替え、キッチンや浴室などの設備交換、収納の造作などは、暮らしやすさを高める目的で行われることが多いでしょう。
ただし、設備のグレードアップや内装変更であっても、工事範囲が広く建物全体の価値向上につながる場合は、扱いが変わる可能性があります。 小規模なリフォームと大規模なリノベーションの境目は、見た目だけでは判断しにくいものです。
購入前からリノベーションを想定する場合は、希望する工事が税額に影響しやすい内容かどうかも確認しておきましょう。 工事費だけで比較せず、税金や将来の維持管理まで含めて判断することが大切です。

減額対象になる改修

リノベーションの内容によっては、固定資産税の減額措置を受けられる可能性があります。 主な対象として、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修、長期優良住宅化リフォームなどが挙げられます。
これらの制度は、住まいの安全性や快適性、性能向上を後押しする目的で設けられています。 たとえば、古い住宅の耐震性能を高める工事や、断熱性を高める工事は、一定の要件を満たすことで翌年度の固定資産税が軽減される場合があります。
ただし、対象工事や期限、床面積、居住要件、申告期限などは制度ごとに異なります。 工事後に気づいても間に合わないことがあるため、リノベーション前に使える制度を確認しておくことが重要です。

耐震改修の注意点

耐震改修は、住まいの安全性を高めながら、固定資産税の減額対象になる可能性がある工事です。 とくに築年数の古い中古戸建を購入してリノベーションする場合は、デザインや間取りだけでなく、耐震性も確認しておきたいポイントです。
ただし、耐震補強をすれば必ず減額されるわけではありません。 対象となる住宅の築年数や工事内容、現行の耐震基準への適合、必要書類の有無など、複数の条件を満たす必要があります。
また、補助金や減税制度は自治体ごとに内容が異なる場合があります。 中古住宅を購入してから工事内容を決めるのではなく、物件選びの段階で耐震改修の必要性や制度利用の可否を確認しておくと計画が立てやすくなります。

省エネ改修の判断

省エネ改修は、固定資産税の減額だけでなく、光熱費や住み心地にも関わるリノベーションです。 断熱材の追加、窓の断熱化、高効率給湯器の導入などにより、夏の暑さや冬の寒さを抑えやすくなります。
中古住宅では、見た目のきれいさだけでは断熱性能がわかりにくいことがあります。 そのため、購入前に窓、外壁、床下、屋根まわりなどを確認し、必要な改修範囲を把握することが大切です。
省エネ改修も、制度を使うには対象工事や性能基準、申告手続きなどの条件があります。 税負担の軽減だけを目的にするのではなく、毎月の光熱費や暮らしやすさ、将来の資産価値まで含めて検討すると判断しやすくなります。

バリアフリー改修の要件

バリアフリー改修は、将来の暮らしやすさを考えるうえで重要なリノベーションです。 手すりの設置、段差解消、通路幅の確保、浴室やトイレの改修などにより、高齢期や家族構成の変化にも対応しやすくなります。
固定資産税の減額対象になる場合もありますが、対象者の要件や工事内容、床面積、申告期限などを満たす必要があります。 単に手すりを付けるだけでは、制度の対象にならないケースもあるため注意が必要です。
中古住宅を購入して長く住む予定がある場合は、今の暮らしだけでなく、10年後や20年後の使いやすさも見ておきましょう。 税制面と生活面の両方から考えることで、後悔しにくいリノベーションにつながります。

申告前に確認すること

固定資産税の減額制度を使うには、工事内容だけでなく、申告手続きも確認しておく必要があります。 減額措置は自動で適用されるとは限らず、工事完了後に市区町村へ申告しなければならない場合があります。
必要書類として、増改築等工事証明書や住宅耐震改修証明書などが求められるケースもあります。 工事後に書類をそろえようとしても、施工内容の確認や証明書の発行に時間がかかることがあるため、事前準備が大切です。
また、制度には申告期限が設けられていることがあります。 購入、設計、工事、申告を別々に考えるのではなく、物件選びの段階からリノベーション後の手続きまで見通しておくと、制度を活用しやすくなります。

まとめ

リノベーションで固定資産税が上がるかどうかは、工事内容や建物の評価、用途変更の有無によって変わります。 増築や主要構造部に関わる大規模改修は税額に影響しやすい一方で、耐震、省エネ、バリアフリーなどの改修は、一定の要件を満たすと減額制度を利用できる可能性があります。
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、工事費だけでなく、固定資産税や光熱費、将来の維持管理まで含めて考えることが大切です。 物件選びの段階から税制や制度の確認を進めておくと、予算と暮らしの両面で納得しやすい住まいづくりにつながります。

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