注文住宅と建売住宅で迷っている方必見！新築戸建購入時の選び方をご紹介♪

注文住宅と建売住宅の基本的な違い

住宅を購入する際、注文住宅と建売住宅のどちらを選ぶかは重要な決断です。ここでは、それぞれの定義や特徴、契約形態、購入プロセス、建築期間、入居までのスケジュールの違いについて詳しく解説します。

まず、注文住宅とは、購入者が土地を選び、間取りやデザイン、設備などを自由に設計して建築する住宅を指します。これにより、自分のライフスタイルや好みに合わせた住まいを実現できます。一方、建売住宅は、すでに建築された住宅を土地とセットで購入する形態です。設計や建築は不動産会社や建築会社が行い、購入者は完成した住宅を選んで購入します。

契約形態や購入プロセスにも違いがあります。注文住宅の場合、まず土地を購入し、その後、建築会社と建築請負契約を結びます。設計や仕様の打ち合わせを経て、建築が開始されます。これに対し、建売住宅は、完成済みまたは建築中の住宅を購入するため、契約から引き渡しまでの手続きが比較的簡略化されています。

建築期間や入居までのスケジュールも異なります。注文住宅は、土地探しや設計、建築工事など、多くの工程を経るため、入居までに約6ヶ月から1年程度かかることが一般的です。一方、建売住宅は、完成済みの物件であれば契約後1〜2ヶ月程度で入居が可能です。

以下に、注文住宅と建売住宅の主な違いを表にまとめました。

このように、注文住宅と建売住宅にはそれぞれ特徴とメリットがあります。自分のライフスタイルや希望に合わせて、最適な選択をすることが大切です。

費用面での比較

住宅購入を検討する際、費用は重要な判断基準となります。注文住宅と建売住宅では、初期費用や追加費用、予算管理のしやすさなどに違いがあります。以下で詳しく比較してみましょう。

まず、全国平均の費用を見てみましょう。住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」(引用：住宅の平均購入価格と住宅ローン返済額はいくらくらい？｜ライフイベントから見る生活設計｜ひと目でわかる生活設計情報｜公益財団法人　生命保険文化センター)によれば、土地付き注文住宅の平均価格は4,903万円、建売住宅は3,603万円となっています。つまり、注文住宅の方が約1,300万円高い傾向にあります。

この価格差の主な要因として、以下の点が挙げられます。

• 設計・打ち合わせ費用：注文住宅では、間取りや設備の選定に多くの打ち合わせが必要となり、その分の人件費がかかります。一方、建売住宅は既に設計が決まっているため、打ち合わせ回数が少なく、コストを抑えられます。
• 建材・設備の調達費用：建売住宅は同一仕様の建材や設備を大量に仕入れることで、コストダウンが可能です。対して、注文住宅は個別の要望に応じた材料を使用するため、費用が高くなる傾向にあります。
• 土地取得費用：建売住宅は土地と建物がセットで販売されるため、土地取得費用が抑えられる場合があります。注文住宅では、希望の土地を個別に購入する必要があり、その分費用がかさむことがあります。

次に、コスト調整の自由度や予算管理のしやすさについて考えてみましょう。注文住宅は、間取りや設備、建材の選択において自由度が高く、自分の予算に合わせて調整が可能です。しかし、その分、選択肢が多いため、予算オーバーになるリスクもあります。建売住宅は、価格が明確で追加費用が少ないため、予算管理がしやすいという利点があります。

また、追加費用や諸経費の違いも重要です。建売住宅の場合、購入価格の6～9％程度が諸費用としてかかるとされています。これには、仲介手数料や登記費用、保険料などが含まれます。注文住宅では、土地購入費用や設計監理料、建築確認申請費用などが別途必要となり、トータルコストの10～12％程度が諸費用としてかかることが一般的です。

以下に、注文住宅と建売住宅の費用比較を表にまとめました。

このように、注文住宅と建売住宅では費用面でさまざまな違いがあります。自分のライフスタイルや予算、こだわりの度合いに応じて、最適な選択をすることが大切です。

設計・設備の自由度と制約

住宅を選ぶ際、設計や設備の自由度は重要なポイントです。注文住宅と建売住宅では、この自由度に大きな違いがあります。以下で詳しく比較してみましょう。

間取りやデザインの自由度

注文住宅は、間取りや外観、内装デザインを自由に設計できます。家族構成やライフスタイルに合わせて、理想の住まいを実現することが可能です。例えば、広いリビングや趣味の部屋、収納スペースの配置など、細部までこだわることができます。

一方、建売住宅は、すでに設計・建築された住宅を購入するため、間取りやデザインの変更は難しいです。購入前に実物を確認できるメリットはありますが、個々の希望を反映させることは困難です。

使用できる建材や設備の選択肢

注文住宅では、使用する建材や設備を自分の好みに合わせて選ぶことができます。キッチンやバスルームの設備、床材や壁材など、細部にわたり選択が可能です。これにより、耐久性やデザイン性、機能性を重視した家づくりが実現します。

建売住宅の場合、建材や設備はあらかじめ決められており、購入者が選ぶ余地はほとんどありません。標準仕様の設備が設置されているため、特定のブランドや機能を求める場合には不向きです。

カスタマイズの可能性とその制限

注文住宅は、設計段階から建築途中まで、さまざまなカスタマイズが可能です。例えば、将来のリフォームを見越した設計や、家族の成長に合わせた間取り変更など、柔軟に対応できます。

建売住宅では、完成済みの物件を購入するため、カスタマイズの余地はほとんどありません。購入後にリフォームやリノベーションを行うことは可能ですが、構造上の制約や追加費用が発生することがあります。

以下に、注文住宅と建売住宅の設計・設備の自由度に関する比較表を示します。

このように、設計や設備の自由度を重視する場合は、注文住宅が適しています。ただし、自由度が高い分、決定事項が多く、時間や労力がかかる点も考慮する必要があります。自分の優先順位やライフスタイルに合わせて、最適な選択をしましょう。

ライフスタイルやニーズに合わせた選択ポイント

住宅選びは、家族構成や将来設計、立地条件、さらには購入後のメンテナンスや保証制度など、多岐にわたる要素を考慮する必要があります。以下に、これらのポイントを詳しく解説します。

まず、家族構成や将来設計に応じた住宅選びのポイントを見ていきましょう。家族の人数やライフステージに合わせて、必要な部屋数や間取りが変わってきます。例えば、子育て中の家庭では、子供部屋や遊び場の確保が重要です。一方、将来的に二世帯同居を考えている場合は、プライバシーを保ちつつ共有できる空間の設計が求められます。注文住宅は、これらのニーズに柔軟に対応できるため、家族の成長や変化に合わせた住まいを実現しやすいです。

次に、立地条件や周辺環境の考慮点について説明します。通勤・通学の利便性、近隣の商業施設や医療機関、公園などの公共施設の有無は、日常生活の快適さに直結します。また、将来的な資産価値を考慮する際にも、地域の発展性や治安状況は重要な要素となります。建売住宅は、すでに立地が決まっているため、これらの条件を事前に確認し、自身のライフスタイルに適しているかを判断することが大切です。

最後に、購入後のメンテナンスや保証制度の違いについて解説します。住宅は長期間にわたり使用するため、定期的なメンテナンスが不可欠です。注文住宅の場合、使用する建材や設備を自分で選ぶことができるため、耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮した選択が可能です。一方、建売住宅は、ハウスメーカーや工務店が提供する保証制度やアフターサービスの内容を事前に確認することが重要です。以下に、一般的な保証期間とアフターサービスの内容をまとめた表を示します。

このように、注文住宅と建売住宅では、保証期間やアフターサービスの内容に違いがあります。自分のライフスタイルや将来設計に合わせて、どちらが適しているかを慎重に検討することが大切です。

まとめ

注文住宅と建売住宅には、費用や設計の自由度、購入プロセスにそれぞれ独自の特徴があります。ご家族の希望や将来の暮らし方、立地や周辺環境へのこだわり、さらにはご予算にあわせて選択することが大切です。どちらの住宅にも長所と短所があるため、ご自身やご家族にふさわしい住まいのカタチを丁寧に見極めることで、理想の新生活が実現できます。今後の住まい探しの参考にしていただき、ご不安やご質問があればどうぞお気軽にご相談ください。