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【不動産相続】誰が相続する?流れと必要な手続きを解説!

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高井 瑞樹

筆者 高井 瑞樹

前職の金融機関では、消費者ローン・事業性融資を主とする融資係として金融知識を深めてまいりました。元銀行員としての知識を生かし、金融業界からの目線も併せてご提案させていただきます。
不動産業界としては1年生ではありますが、知識を深めつつ誠心誠意努めてまいります!

不動産を相続する際、「誰が相続できるのか」「どんな手続きが必要なのか」と疑問や不安を抱く方が多いのではないでしょうか。不動産相続には複雑なルールや流れ、節税のポイントがあり、きちんと理解して進めることが大切です。この記事では、相続できる人の範囲や流れ、手続きのポイント、さらには相続した不動産の活用方法や税務上の注意点まで、わかりやすく解説します。家族の大切な資産を安心して受け継ぐための知識を、ぜひ身につけてください。

誰が不動産を相続できるのか

不動産を含む遺産を相続できるのは、民法で定められた「法定相続人」に限られます。まず、配偶者は常に相続人になり、以下の順位で他の法定相続人が決まります。

順位法定相続人の範囲
第1順位子(実子・養子)およびその代襲相続人(孫など)
第2順位直系尊属(父母・祖父母など)
第3順位兄弟姉妹およびその代襲相続人(甥・姪)

例えば、被相続人に配偶者と子がいる場合、配偶者と子が相続人となります。子がいなければ父母が、さらに父母もいなければ兄弟姉妹へと相続権が移ります(代襲相続規定により孫や甥姪が相続人になる場合もあります)。

遺言がある場合は、誰にどの財産を相続させるか被相続人の意思が尊重されますが、法定相続人には「遺留分」として最低限保証された取り分があるため、その分は主張することが可能です。ただし、兄弟姉妹には遺留分が認められていません。

相続開始後には、まず相続人が誰であるかを戸籍等で調査して確定することが非常に重要です。相続人が明確にならないと、不動産の名義変更や遺産分割協議が進められないためです。

不動産相続の一般的な流れ

不動産を相続する際には、以下のような手順で進めることが一般的です。まず、①遺言書の有無を確認します。遺言がある場合は、その内容に従って手続きを進められますが、遺言がない場合は相続人全員での協議が必要になります。次に、②相続人の確定として、戸籍謄本などを使って相続人を明確にします。これを怠ると、後になって新たな相続人が見つかり、協議をやり直す事態になる可能性があります。続いて、③財産目録の作成として、相続対象の不動産や預貯金など全ての財産を一覧化します。特に不動産は固定資産税の納税通知書や市区町村の「名寄せ」制度を使うと効率的です。次に、④遺産分割協議の実施で、相続人全員によって不動産の取得者を明確にし、遺産分割協議書を作成・署名・実印捺印します。その後、⑤相続登記(不動産の名義変更)を法務局に申請します。なお、2024年4月から相続登記は義務化され、相続発生から3年以内に申請しないと過料の対象になる可能性があります。最後に、⑥相続税の申告・納付です。基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続開始から10ヶ月以内に申告・納付を行わなければなりません。

ステップ 内容 ポイント
①遺言書の確認 遺言があるかどうかを確認 遺言があれば内容が優先される
②相続人の確定 戸籍謄本などにより相続人を明らかに 後から相続人が見つかると協議をやり直しに
③財産目録の作成 相続財産を一覧化(不動産・預貯金など) 固定資産税通知や名寄せ制度の活用

以上の流れに沿って手続きを進めることで、スムーズかつ法的にも適切な不動産相続が可能になります。特に相続登記の義務化や相続税の期限に関する知識は重要です。

相続登記と必要な手続きのポイント

2024年4月1日から、不動産の所有者が亡くなった場合、相続登記が義務化されました。これは、登記簿上に所有者が記載されたまま放置される「所有者不明土地」の増加を防ぎ、公共事業や災害対策、境界確定などの支障を軽減するための措置です 。

相続登記の申請期限は、以下の通りです

相続の種類起算点申請期限
通常の相続自身が相続し不動産を取得したことを知った日3年以内
遺産分割による取得遺産分割協議成立日3年以内
施行前の未登記相続2024年4月1日(施行日)または取得を知った日→遅い方その日から3年以内(2027年3月31日まで)

以上のように、義務化前の相続であっても、適切な対応を取らなければ同様に義務違反の対象となります 。

必要書類としては、以下のようなものがあります

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 被相続人の住民票除票(または戸籍の附票)
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 不動産を取得する相続人の住民票
  • 相続対象不動産の固定資産税評価証明書
  • 遺産分割協議書および相続人全員の印鑑証明書(協議による場合)
  • 登記申請書および登録免許税相当の収入印紙

各資料は相続人確定や登記申請に不可欠であり、特に戸籍の収集には時間を要することが多いため、早めの準備がおすすめです 。

登録免許税の計算方法は、不動産の固定資産税評価額×0.4%です。例えば評価額2,000万円の場合、8万円となります 。ただし、以下のような一定の条件を満たす場合には、土地について登録免許税が免除される制度もあります(2025年3月31日までの期間限定措置) 。

申請方法は、登記対象不動産の所在地を管轄する法務局に対して行います。窓口のほか、郵送やオンライン(登記・供託オンライン申請システム)の利用も可能です 。

相続した不動産の活用方法と税務上のポイント

相続した不動産の活用にあたっては、税務上の制度を適切に活用し、維持費や税負担を抑えることが重要です。まず、「小規模宅地等の特例」によって、被相続人の居住用宅地の評価額を最大で80%圧縮できる制度があります。これにより、相続税の負担を大幅に軽減できる可能性があります。ただし、適用には相続税の申告が必要であり、申告期限まで不動産を保有していることが条件となります。

さらに、配偶者には配偶者控除(配偶者税額軽減)もあり、これと小規模宅地等の特例を併用することで、さらに節税効果を高めることが可能です。

制度名内容適用条件
小規模宅地等の特例居住用宅地の評価額を最大80%減額相続税申告+申告期限まで保有
配偶者税額軽減配偶者の相続税を大幅に軽減配偶者が相続すること
空き家対策税金や維持費の負担増加回避適切な管理または活用(賃貸・売却など)

活用方法としては、まず相続後も自宅に住み続ける選択肢があります。親と同居していた場合など、要件を満たせば小規模宅地等の特例が有効に働きます。また、賃貸用に活用する方法もあり、安定収入源を確保しながら物件を維持できる利点があります。

一方で注意すべき点もあります。空き家として放置すると、固定資産税の軽減措置が解除され、「特定空き家」に指定されると税負担が最大6倍に急増するおそれがあります。維持管理が難しい場合は、行政の空き家相談窓口や専門家への相談も検討すべきです。


まとめ

不動産相続は、関係する家族の範囲や手続きの流れ、そして必要書類や税務上の配慮など、事前に知っておくことで安心して進められるポイントが多くあります。相続登記の義務化も始まり、手続きを怠ると不利益になる場合もありますので、正確な知識を持つことが大切です。この記事を通じて、不動産相続に必要な基礎知識や活用法、注意点について理解を深めていただければ幸いです。自分の状況に合った対応を早めに考えることで、トラブルの予防や資産の有効な活用につながります。分からない点は、気軽にご相談ください。


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