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RC造(鉄筋コンクリート造)とSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の違いを解説!

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高井 瑞樹

筆者 高井 瑞樹

前職の金融機関では、消費者ローン・事業性融資を主とする融資係として金融知識を深めてまいりました。元銀行員としての知識を生かし、金融業界からの目線も併せてご提案させていただきます。
不動産業界としては1年生ではありますが、知識を深めつつ誠心誠意努めてまいります!

建物の構造について「RC造」「SRC造」という言葉を耳にしたことはありませんか?マンションや戸建て住宅を検討する際、それぞれの構造がどのような特徴を持ち、どんな違いがあるのか知らない方も多いでしょう。この記事では、鉄筋コンクリート造(RC造)と鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の構造や特徴、さらには比較ポイントについて分かりやすく解説します。構造選びで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

RC造(鉄筋コンクリート造)の基本と特徴

RC造とは、鉄筋で補強したコンクリートを用いた建物構造で、鉄筋が引っ張り力に強く、コンクリートが圧縮に強いという両者の特性を活かしています。この構造により、耐震性や耐火性、遮音性に優れた建物が実現できます。

RC造の代表的な特徴は以下の通りです:

特徴説明
耐震性鉄筋とコンクリートの組み合わせにより高い耐震性能を備えています
耐火・遮音性コンクリートが鉄筋を覆うことで火災時にも強く、防音性能も高いです
耐久性外壁ひび割れや鉄筋腐食を抑える設計と維持管理により、長期間の使用が可能です

法定耐用年数(税務上の減価償却期間)は住宅用で47年、事務所用で50年と定められています。しかし、これはあくまで会計上の基準であり、実際の建物寿命とは異なります。

実際には、適切な設計と施工、定期的なメンテナンスを実施することで、RC造の建物は70年~100年以上使用できるケースもあります。研究によっては平均寿命が68年、物理的耐用年数は100年以上とされることもあります。

戸建住宅やマンションにおいてもRC造は採用例が多く、特に耐火性や遮音性、耐震性が求められる場面で選ばれやすい構造です。

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の基本と特徴

SRC造とは、鉄骨(Steel)を中心に据え、その周囲に鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、正式には「鉄骨鉄筋コンクリート造」といいます。鉄骨を骨組みとし、鉄筋とコンクリートで覆うことで、RC造に比べて柱や梁を細く設計でき、室内の空間を広く使えるメリットがあります。特に高層マンションや大規模建築物において採用されており、居住性と構造強度の両立が可能です。

項目内容備考
構造鉄骨+鉄筋+コンクリートRC造より構造部が細く可能
用途高層マンション、大規模建築空間効率と強度の両立
メリット高耐震・耐火・遮音・耐久居住空間が広く設計可能

SRC造の代表的な特徴として、RC造以上の耐震性、耐火性、遮音性、耐久性を備えている点が挙げられます。鉄骨を中核とした構造は、地震や火災時にも梁や柱が変形しにくく、安全性が高まります。また、鉄筋コンクリートによる遮音性も優れているため、静かな居住性を求めるマンションなどに適しています。さらに、鉄骨を用いるため部材断面を細く設計でき、居住空間を広く確保できる点も魅力です。

SRC造の耐用年数に関して、税務上の減価償却の計算に用いる法定耐用年数はRC造と同じく47年と定められています。ただしこれは耐用年数の目安であり、実際の物理的な寿命は適切なメンテナンスを行うことで60年から70年以上、場合によっては100年近く使用することも可能です。これは、構造の堅牢さと素材の耐久性によるものです。

RC造とSRC造の違いを比較する視点

ここでは、RC造(鉄筋コンクリート造)とSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)を、性能や構造、施工面の観点から比較します。違いがひと目でわかるよう、表形式で整理しています。

比較項目RC造SRC造
強度・耐震性・耐火性・遮音性高い耐震・耐火・遮音性能があります。コンクリートと鉄筋の組み合わせによって安定した強度を確保します さらに高い耐震性・耐火性・遮音性を持ちます。鉄骨が鉄筋コンクリートによって包まれているため、強度が一層向上します。また、柱や梁を細くできるため空間を広く取れます
構造部材のサイズ・設計自由度・居住空間鉄筋とコンクリートで構成され、比較的自由な設計が可能です。大開口や吹き抜けなどの意匠性ある間取りにも対応しやすいです 鉄骨を使う分、柱や梁の断面を小さくでき、居住空間を広く取れますが、鉄骨の配置により設計の自由度はやや制限されます
建築コスト・工期・施工の複雑さ木造よりコストは高く、工期も長めですが、SRC造ほどの負担はありません 材料費・施工技術・手間ともにRC造より高く、工期もさらに長くなります。複雑な工程管理が求められる構造です

このように、RC造とSRC造はともに高い耐震性や耐火性などを兼ね備えますが、SRC造はより強靭で、空間効率に優れます。一方でコストや設計の自由度、施工の難易度には違いがありますので、用途や物件規模に応じた選択が重要です。


RC造・SRC造を選ぶ際のポイント

RC造(鉄筋コンクリート造)・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)を選ぶ際には、建物の用途や求める性能、コスト、施工期間といった要素を総合的に比較検討することが重要です。以下に、戸建住宅とマンションそれぞれにおける選び方の視点を整理します。

まず、戸建住宅においては、RC造は優れた耐震性・耐火性・遮音性をもつ一方、構造上の重さによる地盤への負荷や施工コストの高さが考慮点となります。SRC造は、さらに高い強度を実現できる構造ですが、複雑な施工が前提となるため、建築期間の長期化や設計の自由度の制約が生じる場合があります。具体的には、SRC造は柱や梁が鉄骨で構成される分、間取りへの制約が出る場合があります。

一方、マンションにおいては、RC造は中低層の建物に適しており、比較的コストを抑えられるメリットがあります。遮音性・耐久性に優れ、居住性を重視する場合に向いています。SRC造は、大規模・高層マンションに採用される構造で、RC造以上の耐震性・耐火性を発揮し、柱が細いため居住空間にゆとりを持たせる設計も可能です。しかしその分、建築コストや施工期間は増加傾向にあり、設計の自由度にも制約が出ることがあります。

以下に、構造選びにおいて重視すべきポイントを表形式で整理しました。

比較項目 RC造の特性 SRC造の特性
安全性(耐震・耐火) 高い耐震性・耐火性を確保 さらに強度向上、より高層建築に適応
居住空間の広さ・設計自由度 ある程度の自由度があり間取り設計しやすい 鉄骨により柱・梁を細くでき、広い空間が可能だが設計制約あり
費用・工期 高コスト・一定の工期が必要 さらに高コスト・工期も長くなる

戸建住宅では、安全性や遮音性・耐火性を重視する場合にRC造が適していますが、デザインや間取りの柔軟性も重視する場合には設計制限の少ないRC造の検討が望ましいでしょう。SRC造を選ぶ場合は、高い性能を得られる反面、設計やコストとのバランスを見極めることが不可欠です。

マンションを検討する際には、規模や階数、居住性の要件などによって構造が異なります。中低層・居住性重視の場合はRC造、大規模かつ高層かつ性能重視の場合はSRC造が候補に挙がります。どちらを選ぶにせよ、安全性、設計自由度、コスト・工期のバランスを踏まえて検討されることをおすすめします。

まとめ

RC造とSRC造の構造は、建物の安全性や居住性に大きな影響を与えます。RC造は鉄筋とコンクリートを組み合わせ、耐震性や耐火性、遮音性が高いことが特徴です。一方、SRC造はさらに鉄骨を加えることで、より高い強度や耐久性が求められる建物に適しています。どちらの構造も、目的や予算、ライフスタイルに合わせて適切に選ぶことが大切です。この記事を通じて、構造ごとの違いや選び方のポイントを理解し、理想の住まい選びに役立ててください。




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