【トレンドリノベーション】人を繋げる空間づくり~オープンフロアの魅力~
家で多くの時間を過ごす人が増える現代、私たちが住まいに求めるものは単なる『居場所』から『心地よい空間』へと変わりつつあります。
リモートワークや在宅時間の増加に伴い、家の中での過ごし方や人とのコミュニケーションが重要視されています。
そんな中で、今回紹介する"オープンフロアプラン"は家族や友人、恋人とのコミュニケーションを促進し明るく開放的な雰囲気を生み出す理想的な選択肢として注目されています。
この記事では、オープンフロアの魅力や具体的な実践方法について深堀していきます!
|オープンフロアプランとは?
リビング・ダイニング・キッチンなどの主要な居住空間を壁で仕切らず、一つの広い空間としてデザインするスタイルを指します。
各エリアが物理的に仕切られていないため、視覚的な一体感が生まれ、より広く空間を感じることができます。
また、壁がないことで居住空間を柔軟に使えるので、パーティーや家族団らんなど様々なライフスタイルに合わせてレイアウトすることが可能です。
|メリット・デメリット
オープンフロアプランは、現代の居住スタイルにおいて多くの人々に支持されていますが、その特性にはメリット・デメリットが存在します。
このスタイルの魅力を最大限に引き出すためには、これらの要素をしっかりと理解しておくことが重要です。
以下では、オープンフロアプランの利点と考慮すべき点について詳しく話していきます。
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【メリット】
❶広がりと開放感
壁を取り払うことで空間が視覚的に広がり、開放的な印象を与えます。
狭い部屋でも広く感じるため、窮屈感を感じることなく居心地の良い空間を実現できます。
❷コミュニケーションの促進
家族やゲストと自然に会話ができ、特に料理をしながらリビングで過ごす人との繋がりを感じることができます。
❸自然光の取り入れ
壁がないことで自然光が部屋全体に行き渡りやすく、明るい雰囲気を作り出すことができます。
❹デザインの自由度
家具の配置やインテリアスタイルに柔軟性があり、自分のライフスタイルや季節に合わせた空間を簡単にデザインできます。
ラグや家具、観葉植物を使って視覚的に区切ることもできます。
❺機能的なスペース
多目的に利用できるので、パーティーや家族団らんなど状況に応じてスペースを変えることができます。
【デメリット】
❶プライバシーの欠如
各エリアがオープンであるため、プライバシーが保ちにくく、人数が多かったり訪問者がある場合他者の目が行き届いてしまいます。
❷音響
壁がないことにより音が反響しやすく、テレビの音や音楽・会話が他の部屋に漏れやすくなります。
❸冷暖房の効率
オープンな空間ではエアコンの風が均一に行き渡りにくいため、特定のエリアで温度ムラが生じることがあります。
複数のエアコンを設置したり、扇風機やサーキュレーターを活用することで均一な温度管理が可能になります。
❹整理整頓の難しさ
オープンフロアプランでは物が散らかって見えやすいため、収納の工夫が必要になります。
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このようにオープンフロアプランは人との繋がりやコミュニケーションの促進、デザインの柔軟性など多くのメリットを持ちます。
一方で、プライバシーの欠如や音響、冷暖房の効率など生活空間に影響を及ぼすなど注意すべきデメリットも存在します。
これらのポイントをしっかりと理解し、自分のライフスタイルに合った工夫を施すことでオープンフロアプランを最大限に生かすことができます。
|施工時の注意点
オープンフロアプランは壁を取り払うことで開放的な空間を作り出してくれる非常に有効な空間デザインですが、
その設計と施工にはいくつかの重要な注意点があります。
これからお話しするポイントを抑えることで、より快適で機能的な空間を実現することができます。
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『構造の確認』
壁を取り払う場合、構造上支えが必要な壁を無視して撤去することはできません。
施工前に専門家による構造計算を行い、必要な支持を確保ことが大切です。
『ソーンイングの計画』
空間をオープンにする際でも異なるエリアの用途を明確にするゾーニングが必要です。
事前に、家具の配置や装飾を使って視覚的にエリアを区切る計画を立てましょう。
『冷暖房の設計』
オープンな空間は冷暖房効率に影響を与えるため、エアコンや暖房器具の配置を考慮し、
必要に応じて複数台設置することも検討しましょう。
『音の管理』
オープンフロアは音が響きやすいので、吸音効果のある壁紙や天井材、吊り下げ式の吸音パネルを取り入れることで、
空間全体の音の反響を抑えることができます。
『照明計画』
自然光を取り入れるための窓の配置を工夫する一方で、人工照明の計画も大切です。
異なるエリアに適した照明を設置することで空間全体の明るさと雰囲気を調整してくれます。
『配管と電気配線』
キッチンやバスルームなどの水回りでは、配管の位置や電気の取り出し口も考慮して効率的な配置を検討する必要があります。
エアコンであれば冷媒管やドレン管の位置を計画し配管が目立たないようにするなど、視覚的な配慮も必要です。
『収納スペースの計画』
オープンフロアでは収納が不足しがちです。
設計段階で収納スペースをしっかり計画し、壁面収納や隠し収納などを活用することで視覚的にもまとまりや統一感が出ます。
|人と空間の広がりを・・・
今回はオープンフロアプランのついてお話ししました。
時代の移り変わりにより注目されるようになったオープンフロアプランは、開放的な空間やデザインの柔軟性など、様々な利点を持つ一方で、機能的・視覚的一面に考慮すべきポイントも存在します。
皆さんそれぞれのライフスタイルや家族のニーズに合わせて柔軟にアプローチすることで、理想の住まいを作り上げることができます。
今回ご紹介したポイントを参考に、心からリラックスできる空間をデザインしてみてください。
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