都会のオアシス~中庭のようなバルコニーの魅力を探る~の画像

都会のオアシス~中庭のようなバルコニーの魅力を探る~

お役立ち情報

中庭風バルコニーの魅力


|目次 ==============================================

===================================================

 中庭のようなバルコニーは、住宅デザインの新しいトレンドとして注目を集めています。この構造は、空間の効率性を高めるだけで   なく、自然光の取り入れや通風の向上にも寄与します。さらに、プライバシーを確保しつつ、住空間に緑を取り込むことで、心地よい居住環境が実現可能です。本ブログでは、こうした中庭バルコニーのメリットや具体的なデザインアプローチについて詳しく解説します。





1. 中庭風バルコニーの特徴

 中庭風バルコニーとは、建物の中央部や内側に配置されたバルコニーで、周囲の壁や構造物に囲まれた空間を指します。このデザインにより、自然光や風を効率的に取り込みながら、外部からの視線を遮るプライバシーを保つことができます。また、植栽や庭を取り入れやすく、居住空間に自然を感じさせる特徴があります。アウトドアリビングとしての機能を持ちつつ、住まいに開放感と快適性をもたらす要素として注目されています。


2. 中庭風バルコニーのメリット

 中庭風バルコニーを取り入れるメリットはいくつか挙げられますが、大きく分けて6つの視点から解説していきます


ⅰ.プライバシーの巧妙な確保

中庭風バルコニーはその特異な配置により、外部からの視線を巧みに遮断します。この設計は特に都市部での生活において重要な要素であり、リラックスしたひとときを提供します。周囲の建物や壁が形成する『壁の中庭』は、バルコニーを保護されたオアシスに変え、安心してアウトドアライフを楽しむことができます。


ⅱ.自然光の最大化

このバルコニーは、建物の中心に位置することで自然光を効率的に取り入れることができます。特に冬季や日照時間が限られるこの時期でも、この設計により効率的に光を取り込むことで、温もりを感じられ、エネルギーコストの削減にも寄与します。


ⅲ.積極的な通風の促進

中庭風バルコニーは風の流れを考慮した設計になっており、自然な通風を生み出します。周囲の構造物が風を適切に導くことで、居住空間内の空気が循環し、湿気や熱のこもりを防ぎます。これにより、特に夏場でも快適に過ごせる環境を提供し、エアコンの依存度を下げることができます。


ⅳ.自然との調和をもたらす植栽の可能性

中庭風バルコニーでは、植栽を取り入れることで自然環境との調和を図ることができます。多様な植物を育てることで視覚的な美しさだけでなく、空気清浄効果や生態系のサポートも期待できます。また、四季折々の変化を楽しむことができ、居住者に精神的な安らぎをもたらします。


ⅴ.多様な利用シーンを可能にするフレキシブルなスペース

このバルコニーは、家族のアウトドアリビング、プライベートな読書コーナー、ガーデニングスペースなど多様な用途に対応できるフレキシブルな空間です。家具や装飾を工夫することで、居住者のライフスタイルに合わせたカスタマイズが可能となり、単なる外部空間を超えて生活の質を向上させます。


ⅵ.住宅価値を高める重要な要素

中庭風バルコニーの存在は、住まいの魅力を大いに高める要素です。ユニークなデザインと快適な居住環境を提供することで、物件のリセールバリューを向上させ将来的な投資価値を確保します。特に環境意識が高まる現代において、持続可能なデザインを求める買い手にとって、中庭風バルコニーは非常に魅力的な要素となります

 


3. 事例紹介

 実際の中庭風バルコニーの事例を写真を交えて紹介します。


 《 大阪市生野区生野西1丁目 中古戸建 》


 
 こちらの3階建て物件には3階部分の右中央部に位置する中庭風バルコニーがあります。三方を外壁に囲まれたこのバルコニーは、プライバシーをしっかりと守りながらも、一方が開口部になっていることによりしっかりと日差しが差し込みます。
バルコニーは、3階の右中央部に配置されており、周囲の景色も眺めることができ日々の生活に新たな発見をもたらしてくれます。
また、周囲の外壁には窓はそれぞれ廊下・洋室に繋がっているため、室内にもしっかりと光が入り部屋を広く感じさせる効果もあります。風通しも良好で風の流れが心地よい設計となっています。

☆この物件の詳細はコチラ☞生野西1丁目 中古戸建

     

4. 中庭風バルコニーの作り方

 一般的な中庭風バルコニーを設計する際には、プライバシーの確保、採光・通風の最適化、機能性の向上を目指すことが重要です。以下に、設計の視点から見たポイントと作り方をまとめました。


ⅰ.配置とレイアウトの最適化

◎位置の選定:中庭風バルコニーは建物の内部に近い部分、または周囲に建物がある場所に配置することが一般的です。建物内からアクセスしやすい位置にレイアウトし、他の居室や廊下から自然に流れるようにデザインすることで、生活空間の一部として活用しやすくなります。


◎レイアウトの工夫:バルコニーが他の部屋に囲まれる形にすることで、中庭風の雰囲気が強調されます。この際、部屋からの視線やバルコニーとの距離感を計算し、窮屈にならないように設計することがポイントです。


ⅱ.プライバシーと視線の制御

◎周囲を壁で囲む設計:中庭風バルコニーでは、周囲を壁で囲むデザインが用いられます。壁の高さを調整することで、視線を遮りつつも圧迫感を軽減します。また、壁材には適度に光を通す素材(半透明やルーバー)を使用することで、外からの視線を避けつつ明るさを保ちます。


◎開口部の配置:プライバシーを保ちながら外部と適度に繋がるように、一部分に開口部や窓を設置します。例えば、一方のみ柵や手すりにすることで外部と緩やかに繋がり、中庭の閉塞感が軽減されます。


ⅲ.採光と通風のデザイン

◎方角の考慮:採光や通風を確保するために、バルコニーの方角を計画的に選びます。南向きに設けると、日中はたっぷりの採光が期待でき、東向きなら朝の光を取り込みやすくなります。北向きの場合は、明るさを補うために周囲の壁に窓を追加するなどの工夫が必要です。


◎通風を意識した開口部位置:風通しを良くするために、バルコニー開口部と周囲の部屋の窓を一直線に配置するなど、風が流れやすい設計にします。また、壁にルーバーやスリットを入れることで、視線を遮りながら風を取り込みやすくできます。


ⅳ.断熱・遮熱対策

◎壁と床の断熱性:中庭風バルコニーの周囲の壁には、断熱材を使用して外気の影響を最小限に抑えます。床材にも断熱性のある素材(タイル、ウッドデッキ等)を使用することで、冬は冷たくなりにくく、夏も快適に過ごしやすくなります。


◎日よけの工夫:中庭風バルコニーに直射日光が差し込む場合は、パーゴラやオーニングなどの日よけを設置することで、空間全体の温度を調整しやすくなります。日よけがあることで自然光を程よく取り入れながら、熱を制御することが可能です。


ⅴ.排水と防水の設計

◎適切な勾配と排水設備:中庭風バルコニーは雨が降った際に水が溜まりやすいため、床に適切な勾配を設け、排水口を確保します。水が溜まりやすい隅に排水口を設置することで、メンテナンスもしやすくなります。


◎防水処理の徹底:床や壁に防水性の高い素材を使い、防水シートやコーティングでしっかりと処理を行います。これにより雨水や湿気の影響を防ぎ、バルコニー全体の耐久性が向上します


ⅵ.自然の要素を取り入れる

◎緑や植物の設置スペース:中庭風バルコニーは、自然を感じられる空間にすることが大切です。壁面やコーナーにグリーンウォールを設置したり、プランターを配置して植物を取り入れることで開放感が増します。また、適切な高さの植栽を配置すると、視線を自然にコントロールすることができ、落ち着いた空間が作り出せます。


◎水の要素を加える:スペースに余裕がある場合、小型の噴水や水鉢などを設置することで、よりリラックス感のある中庭風の雰囲気を演出できます。水の音が加わることで癒しの空間としても機能します。


ⅶ.素材と色の統一感

◎自然素材の活用:ウッドデッキや石材など、自然素材を取り入れると落ち着いた雰囲気が生まれます。バルコニーと周囲の空間を自然に馴染ませることで、統一感のある空間が完成します。


◎色調の配慮:中庭風バルコニーは、周囲の建物と調和するように色調を選びます。グレーやベージュなどの落ち着いたトーンを基調にすることで、自然でシンプルな印象に仕上げることができます。



これらのポイントをもとに、設計段階から工夫を加えることで、居住者が快適で使いやすい中庭風バルコニーが完成します。





5. まとめ

今回は、中庭風バルコニーの設計におけるポイントをご紹介しました。プライバシーの確保、採光や通風の工夫、そして素材選びといった設計上の工夫により、快適で癒しのある空間を実現できます。自宅にいながら自然を感じることができる中庭風バルコニーは、日々の生活の安らぎと彩りをもたらしてくれるでしょう。

これからバルコニーのリノベーションや新築設計をお考えの方は、今回のポイントを取り入れて理想の空間づくりを目指してください。

今後も住まいづくりに役立つアイデアや実例をお届けしていきますので、次回もぜひお楽しみにしてください。



--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜--。*゜-


弊社HPではその他リノベーション施工例、リノベーションに役立つコラムも随時更新☆

物件売却など不動産に関するお問い合わせも受付中!





”お役立ち情報”おすすめ記事

  • シェアハウスとコリビングスペースの魅力とは?若者に人気の新しい住まい方の画像

    シェアハウスとコリビングスペースの魅力とは?若者に人気の新しい住まい方

    お役立ち情報

  • 新生活に向けた準備!賃貸契約の流れと注意すべきことの画像

    新生活に向けた準備!賃貸契約の流れと注意すべきこと

    お役立ち情報

  • 空間を柔らかく演出するアーチ開口の魅力の画像

    空間を柔らかく演出するアーチ開口の魅力

    お役立ち情報

  • 冬をもっと快適に!リノベーションで叶える暖かい住まいの画像

    冬をもっと快適に!リノベーションで叶える暖かい住まい

    お役立ち情報

  • リノベーション向き物件とは?選び方や注意点を解説の画像

    リノベーション向き物件とは?選び方や注意点を解説

    お役立ち情報

  • 購入したマンションをリノベーションする魅力は?費用とデメリットを解説の画像

    購入したマンションをリノベーションする魅力は?費用とデメリットを解説

    お役立ち情報

もっと見る