木造住宅はリノベーションできる?建て替えとの比較や注意点も解説!
木造住宅に住んでいると「リノベーションで快適な住まいにできるのか」「建て替えとどちらが良いのか」と悩むことがあるでしょう。
木造住宅でもリノベーションは可能ですが、築年数や建物の状態によっては建て替えのほうが適していることもあります。
そこで今回は、木造住宅におけるリノベーションの可否にくわえて、建て替えとの比較や木造住宅をリノベーションするときの注意点についても解説します。
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木造住宅のリノベーションは可能なのか?
築年数の古い木造住宅だと、リノベーションはできないのではないかと不安に感じることがあるかもしれません。
そこで、木造住宅でもリノベーションは可能なのか、どのような内容の工事ができるのかについて解説します。
木造住宅でもリノベーションは可能
木造住宅の寿命は一般的に65年といわれており、築年数が古いからといって必ずしも住めなくなるわけではありません。
定期的なメンテナンスや適切なリノベーションをおこなうと、築80年が経っている木造住宅でも十分快適に暮らせます。
また、築年数が古い木造住宅でも、柱や梁などの構造部分がしっかりとしていればリノベーション工事が可能です。
木造住宅のリノベーションでできること
木造住宅では、間取りの変更をともなう大規模なリノベーションが可能です。
たとえば、2つの部屋の間にある壁を取り払って広いリビングにすると、より快適に生活できるようになります。
和室から洋室へ、キッチンを壁付けから対面式へ変更するリノベーションも可能です。
さらに、キッチンと洗面所を隣り合わせにするなど、水回りの位置を変更するリノベーションをおこなえば動線がスムーズになってより家事がはかどります。
また、築年数が古い木造住宅では地震に対する不安を感じることがあるかもしれませんが、筋交いの追加や基礎の補強工事を施して耐震性を向上させれば、より安心して住まえるようになります。
そのほか、断熱材の追加や窓の交換で快適な室内環境を実現したり、外装の塗装や張り替えによって耐久性を向上させたりといったリノベーションも可能です。
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木造住宅の建て替えとリノベーションの比較
木造住宅を建て替えるか、リノベーションをするかで迷ったときには、それぞれの特徴や違いを比較して検討することが大切です。
ここでは、建て替えが向いているケース、リノベーションが向いているケースをそれぞれの特徴と比較しながら解説します。
木造住宅の建て替えとリノベーションの違い
そもそも建て替えとは、既存の建物を取り壊して新たな家を建てることです。
それに対してリノベーションは、既存の建物を活かして改修工事をおこなう点に大きな違いがあります。
また、費用もリノベーションが500~2,000万円ほどであるのに対して、建て替えでは平均して3,000万円ほどかかる点も違いのひとつです。
工期は工事内容によって異なりますが、一般にリノベーションでは3~6か月ほどで終了します。
しかし、建て替えでは建物の解体がまず必要となるため、半年~1年以上かかるケースが一般的です。
そのほか、間取りの自由度の高さでは建て替えに軍配が上がります。
最新の耐震基準で建築できる建て替えに対して、リノベーションでは耐震補強に限界がある点も違いのひとつです。
建て替えが向いているケース
木造住宅が築40年以上で老朽化が激しく基礎や構造が傷んでいる、旧耐震基準で建てられているときには、現行の耐震基準で建て替えたほうがより安心感を得られます。
リノベーションよりも耐震・耐火などの保証が手厚い点も、木造住宅を建て替えるメリットです。
また、「家族構成やライフスタイルが大きく変わり、間取りの自由度を優先したい」「できる限り長く住みたい」ケースでも、リノベーションより建て替えが向いています。
ただし、建て替えは設計の自由度が高い、耐震性・耐久性に優れた家を新築できる一方で、費用と工期がかかるため、慎重な判断が求められます。
リノベーションが向いているケース
一方で、築30年以内で構造がまだしっかりしている、費用を抑えながら住宅性能を向上させたいときには建て替えよりもリノベーションが向いています。
「現状の家を活かしたい」「なるべく工期を短くしたい」ケースでもリノベーションが適しています。
リノベーションではコストを抑えながらも、現在の住宅の雰囲気を活かした改修が可能です。
ただし、建物の状態によっては基礎や構造を含む大規模な補強工事が必要となるケースがあり、結果的に建て替えたほうが安くなることもあります。
建物の構造や基礎の状態に不安があるときには専門業者にホームインスペクションを依頼し、不具合や欠陥の有無を洗い出してもらいましょう。
そのうえで、基礎や構造からやり直したほうが良いとの判断が下されたら、リノベーションではなく建て替えを選ぶのが無難です。
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木造住宅をリノベーションするときの注意点について
木造住宅をリノベーションするときには、いくつか押さえておきたい注意点があります。
リノベーションをしてからの後悔を防ぐためにも、ここでは木造住宅をリノベーションするときの注意点を解説しますので、事前に確認しておきましょう。
注意点①間取りの変更には制約がある
木造住宅には構造上取り除けない壁や柱があり、間取りの変更に制限がかかることがあることが注意点のひとつです。
たとえば、在来工法(柱と梁で支える構造)の住宅では耐力壁を撤去してしまうと強度が落ちるため、リビングを広くするなど大幅な間取り変更ができないかもしれません。
そのため、木造住宅をリノベーションするときには事前に建築士や工務店などに相談し、構造を維持しながら希望の間取りを実現できるかを確認することが重要です。
注意点②耐震補強工事が必要となることがある
1981年以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅は、現在の基準と比べて耐震性が低い可能性があります。
したがって、リノベーションをおこなうときにはまず耐震診断を受け、必要に応じて補強工事を検討しましょう。
耐震補強の方法としては「筋交いを追加して壁の強度を上げる」「基礎部分に鉄筋を追加する」「屋根を軽量化する」などがあります。
地震の多い日本では、耐震性の向上は長く安心して暮らすために欠かせないポイントです。
注意点③リノベーションにかかる費用を把握する
リノベーションの費用は、工事内容や選択する資材や設備のグレード、住宅の状態によって大きく変わります。
たとえば、間取りの変更は13万~300万円、耐震補強工事は100万~200万円、全面的なフルリノベーションは1,000~2,500万円が相場です。
リノベーションのほうが建て替えよりも費用は安くなる傾向にありますが、大規模な補修が必要になるときには建て替えとあまり変わらないコストがかかることも珍しくありません。
したがって、木造住宅のリノベーションを検討するときには事前にいくらかかるのかを把握しておくことが大切です。
そのうえで建て替えに必要な費用と比較し、自分たちにはどちらが向いているのかを検討することをおすすめします。
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まとめ
木造住宅の寿命は30~65年といわれており、築年数が古くてもリノベーションによって快適な住まいに作り替えることは可能です。
ただし物件の状態によっては、リノベーションよりも建て替えが向いているケースもあります。
また、木造住宅をリノベーションするときの注意点として「間取りの変更に制限がある」「耐震補強工事が必要となって建て替えと同じくらいのコストがかかることがある」などが挙げられます。
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