一戸建てをリノベーションで減築するメリットとは?費用の相場も解説!

お役立ち情報

一戸建てをリノベーションで減築するメリットとは?費用の相場も解説!

この記事の執筆者

石田 唯

石田 唯

大阪市の不動産担当エージェント

保有資格:宅地建物取引士

初めまして!「リノベスト不動産で物件を探してよかった!」と思っていただけるように、お客様に寄り添った接客を心がけています。

一戸建てのリノベーションには増築や改築だけではなく、床面積を減らす「減築」もあります。
減築にはさまざまなメリットがあり、必要に応じて実施すると生活の快適さが向上するでしょう。
そこで今回は減築の目的やメリットとデメリット、費用の相場などを解説します。
一戸建ての購入後にリフォームやリノベーションを検討されている方は、ぜひご参考にしてください。

一戸建てをリノベーションする際に検討したい減築とは

一戸建てをリノベーションする際に検討したい減築とは

一戸建てのリノベーションと聞くと、床面積を増やす増築や間取りを大きく変える改築をイメージするかもしれません。
しかし、一戸建てのリノベーションには床面積を減らす「減築」もあります。
減築によってできることは多く、さまざま目的でおこなわれます。
また、減築工事にはいくつかのパターンがあるので、目的とともに確認しておきましょう。

減築の目的とは

一戸建てをリノベーションで減築する目的はさまざまですが、よくあるものは以下の3つです。

●部屋数を減らしたい
●2階をなくしたい
●駐車場や庭を作りたい


部屋数を減らしたい理由のなかでも多いものは、子どもの独立などによる家族構成の変化です。
使わない部屋が多いと掃除が大変なうえ、広すぎて無駄に感じてしまう心理的負担も生じます。
2階をなくす理由として多いものは、家族の高齢化です。
高齢になると階段の上り下りが大変なだけではなく、落下する可能性が高まって危険です。
そして、駐車場や庭を作りたいのにスペースがないときは、減築によって実現できる可能性があるでしょう。
ほかにも、吹き抜けを作る目的などで減築を実施することがあります。

減築工事のパターンとは

減築工事のおもなパターンは、3つ挙げられます。
1つ目は、1階と2階の一部を同時に減らすパターンです。
減築のなかでも多いパターンで、部屋数を減らしたいときや、駐車場や庭を作るスペースを確保したいときなどにおこないます。
2つ目は、1階または2階の一部を減らすパターンです。
どちらも部屋数を減少できるほか、1階の減築は駐車場や庭、2階の減築はベランダや吹き抜けなどを作りたいときにも適しています。
3つ目は、一戸建ての階数を減らすパターンです。
2階建てを平屋にする場合や、3階建てを2階建てにする場合などが該当します。
ただし、このパターンはほかよりも費用がかかる可能性がある点に注意しなくてはなりません。
費用がかかる理由は、1つの階をすべて解体して屋根を架け替えるため、大掛かりな工事になるからです。
また、建築確認申請が必要になる可能性があることにも注意が必要です。

一戸建てをリノベーションで減築すると得られるメリットとは

一戸建てをリノベーションで減築すると得られるメリットとは

減築の目的を確認すると、生活をより快適にするための有効な方法であることがうかがえます。
実際に、リノベーションで減築するとさまざまなメリットを得られます。
どのようなメリットを得られるのか、具体的に確認してみましょう。

一戸建てを減築すると得られるメリットとは

一戸建てをリノベーションで減築すると得られるメリットは、おもに以下の3つです。

●スペースを有効活用できる
●家事の負担が減る
●費用の節約につながる


減築によって使わない部屋をなくすと、そのスペースを有効活用できます。
駐車スペースにしたりウッドデッキを設置したりなど、別の使い方ができるでしょう。
また、家事の負担が減ることも減築によって得られるメリットです。
部屋数や階数が減ると掃除の負担が軽減するほか、生活動線が短くなって家事のための移動が楽になるでしょう。
そして、さまざまな費用の節約につながることも減築のメリットに挙げられます。
たとえば、部屋数が減ると冷暖房費がかからなくなり、光熱費を抑えることができます。
建物が小さくなると外壁や屋根の面積が減るので、塗装などのメンテナンス費用も軽減するでしょう。
建物の面積が減ると、固定資産税の税額が下がる可能性もあります。

一戸建てを減築すると生じるデメリットとは

一戸建てをリノベーションで減築すると、メリットだけではなくデメリットも生じます。
たとえば、高額な費用がかかる可能性があることに注意しなくてはなりません。
減築の場合は解体した廃材の処分や、残った建物の補修や補強にも費用がかかります。
解体した際に柱の腐食などが見つかった場合は、修繕費用も発生します。
場合によっては建て替えのほうが費用を抑えられることがあるので、しっかりと試算をしてから決断しましょう。
また、建て替えと比べて制約が多いことも減築のデメリットです。
構造上の問題で撤去できない柱や壁などがあるので、理想の住宅を実現できない可能性があります。
間取りを自由に決めたいときは、建て替えのほうが適しているかもしれません。
そして、工事内容によっては仮住まいが必要になり、費用がかかる可能性もあります。
仮住まいの候補にはウィークリーマンションや賃貸物件などがありますが、家賃や初期費用、引っ越し費用などがかかります。
工事は数か月ほどかかるので、仮住まいの費用もそれなりの金額になるでしょう。

一戸建てをリノベーションで減築するとかかる費用の相場とは

一戸建てをリノベーションで減築するとかかる費用の相場とは

一戸建てを減築すると得られるメリットに魅力を感じても、どのくらいの費用がかかるのか心配になるかもしれません。
先述のとおり、リノベーションで減築する際の費用は高額になる可能性があります。
そこで、一戸建てをリノベーションで減築するとどのくらいの費用がかかるのか、相場を確認してみましょう。

一戸建てをリノベーションで減築する際の費用相場とは

一戸建てを減築する際にかかる費用の相場は、1㎡あたり10万5,000円~15万円ほどです。
ただし、減築工事にかかる費用は工事の内容や建物の構造などによって変わるので、1㎡あたり20万円ほどになることもあるでしょう。
さらに、工事以外の費用がかかる可能性にも注意が必要です。
たとえば、住宅が2階建て以上の場合は足場が必要で、20万円ほどの費用がかかります。
ほかにも廃材の処分費用や内装工事の費用、新たな屋根を設置する費用など、さまざまな費用の発生が考えられます。

減築工事の内容別の費用相場とは

先述のとおり、減築工事にかかる費用は内容などによって異なるため、「相場はこの金額」と一概には言えません。
そこで、減築工事の内容別の費用相場をいくつか確認しておきましょう。
たとえば、減築して駐車スペースを作る工事の費用相場は300万円〜690万円ほどです。
不要な部屋をビルトインガレージにする工事には、60万円~240万円ほどかかるでしょう。
1階の天井を吹き抜けにする工事の費用相場は、100万円〜500万円ほどです。
2階を解体して平屋にする場合は、450万円〜2,700万円ほどかかると言われています。
このように、減築工事は内容別の費用相場にも幅があり、予測しにくい面があります。
そのため、挙げた例は1つの目安とし、実際にかかる費用は見積もりをとって確認したほうが良いでしょう。
工事の内容にもよりますが、減築工事には1,000万円を超える例も多く見られます。
思わぬ補修費用や仮住まいの費用などがかかる可能性もあるので、減築を検討する際は予算をしっかりと決めて、余裕のある資金計画を立てましょう。

まとめ

一戸建てをリノベーションで減築すると、スペースを有効活用できることや家事の負担軽減などのメリットを得られます。
ただし、建て替えと比べて制約が多いうえ、高額な費用がかかる可能性もあります。
減築工事にかかる費用の相場には幅があるので、希望する場合は見積もりをしっかりと確認しましょう。


”お役立ち情報”おすすめ記事

  • タワーマンションの住み替えは何が違う?不動産購入で知るメリットとデメリットの画像

    タワーマンションの住み替えは何が違う?不動産購入で知るメリットとデメリット

    お役立ち情報

  • 不動産購入で失敗しない中古マンション選び方!バルコニーの方角による採光・通風のメリット・デメリットとは?の画像

    不動産購入で失敗しない中古マンション選び方!バルコニーの方角による採光・通風のメリット・デメリットとは?

    お役立ち情報

  • 対面式キッチンのリノベーションは何が変わる?メリットとデメリットを知って納得の選択をの画像

    対面式キッチンのリノベーションは何が変わる?メリットとデメリットを知って納得の選択を

    お役立ち情報

  • 空き家を活かす!収益化・地域貢献につながる空き家活用法の画像

    空き家を活かす!収益化・地域貢献につながる空き家活用法

    お役立ち情報

  • 住宅購入や住み替えで人気のルーフバルコニーとは?メリットや活用方法デメリットも紹介!の画像

    住宅購入や住み替えで人気のルーフバルコニーとは?メリットや活用方法デメリットも紹介!

    お役立ち情報

  • 住むだけじゃもったいない!?1000万円以下の中古戸建の活用法を、注意点も含めてご紹介!の画像

    住むだけじゃもったいない!?1000万円以下の中古戸建の活用法を、注意点も含めてご紹介!

    お役立ち情報

もっと見る