リノベーション中に仮住まいが必要なケースは?費用の目安も解説

リノベーション中に仮住まいが必要なケースは?費用の目安も解説

中古の一戸建てやマンションなどを購入した後で、自分の好みに合わせてリノベーションをおこなうことがあります。
すぐに終わる工事であれば生活に支障ありませんが、工事内容によっては仮住まいを確保する必要があることは注意点です。
そこで今回は、リノベーション中に仮住まいが必要なケースと仮住まい探しのポイント、仮住まいにかかる費用の目安を解説します。

リノベーション中に仮住まいが必要になるケース

リノベーション中に仮住まいが必要になるケース

リノベーションの種類によって、仮住まいが必要になるケースと必要にならないケースがあります。
まずは、どのようなケースで仮住まいが必要になるかチェックしてみましょう。

大規模な工事をおこなう

仮住まいが必要かどうかを判断する目安となるのが、リノベーション工事の規模です。
一般的に、マイホーム全体に手をくわえるリノベーションをおこなう場合は、そのまま住み続けることが難しくなり仮住まいが必要になります。
具体的な例としては、柱など重要な構造物以外を撤去してほぼ新築に近い形で工事をおこなうスケルトンリフォームが、仮住まいが必要になるケースです。
また、マイホームの一部だけの工事であっても、床・壁・天井などの張り替えをともなう場合には工期が長引くため、仮住まいに移るのがおすすめです。

水回りが使えなくなる

短期間の工事であれば我慢できても、長期にわたり水回りが使えなくなるリノベーションには仮住まいが必要です。
トイレ・風呂・キッチンなどの水回りのリノベーションについて、1日では終わらない工事の場合には快適な生活が送れません。
水回りが使えなくなるリノベーションであれば、短期間であっても工事の間だけ仮住まいを確保するのがおすすめです。

子どもや高齢者がいる

小さな子どもがいるファミリーがリノベーションをおこなう場合、工事現場に入り込んで怪我をするリスクがあります。
また、工事中にはあらゆる場所に工具・木材・塗料などが置かれるため、事故が起こりやすくなる状況が生まれます。
したがって、小さな子どもがいるファミリーの場合には、室内が安全な状況になるまでは仮住まいで生活するのがおすすめです。
一方で高齢者がいるファミリーは、安全性とともにストレスに配慮が必要です。
もちろん、年齢を問わずリノベーション中には音やにおいによるストレスを感じますので、工事が長期にわたる場合は仮住まいを確保したほうが良いでしょう。

リノベーション中の仮住まいを探すポイント

リノベーション中の仮住まいを探すポイント

計画しているリノベーション工事で仮住まいが必要になったら、実際に仮住まいを探すことになります。
仮住まい探しにはいくつかのポイントがありますので、借りてから後悔しないよう注意しましょう。

ポイント①工期に合わせる

仮住まいで部屋を借りると聞いて思い浮かべるのは、一般的な賃貸物件かもしれません。
しかし、一般的な賃貸物件の多くは2年契約で、早期解約に違約金がかかります。
そのため、数日から数か月程度のリノベーションであれば、一般的な賃貸物件以外を選ぶ必要があります。
数日のリノベーションの場合、おすすめできる仮住まいは、近隣のホテルなどの宿泊施設です。
ホテルにはベッドやテーブルなど生活に必要な設備があるため、最低限の荷物だけで引っ越しが完了します。
また、1週間から3週間程度のリノベーション中だと、おすすめできるのはウィークリーマンションです。
さらに、1か月以上工事が続く場合であれば、マンスリーマンションを仮住まいとするのがおすすめです。
ウィークリーマンションとマンスリーマンションには家具や家電が揃っていてすぐに快適な生活を始められますが、単身者向けが多く大人数のファミリーが暮らせる物件が少ないことは注意点といえます。
このほかに、2年契約ではなく短期間の契約を結べる賃貸物件も、リノベーション中の仮住まいに適しています。

ポイント②家賃以外の費用に注意する

仮住まいとして賃貸物件を契約する場合、家賃以外に発生する費用に注意が必要です。
ホテルなどでは不要ですが、賃貸物件では水道・電気・ガスといった光熱費のほか、インターネット契約の費用がかかります。
リノベーション中のマイホームで水道・電気・ガスなどの契約を継続する場合、仮住まいと2重の契約になります。
さらに、スケルトンリフォームをおこなう場合であれば、家具などを保管しておくために貸倉庫を借りる費用が必要です。

ポイント③ペットを預けることを考える

ペットと暮らしている方の場合、ペットと一緒に暮らせる仮住まいを探すことになります。
しかし、ホテルや賃貸物件のほとんどはペットとの同居が禁止されていることが注意点です。
ペット可の賃貸物件が見つかったとしても、大型犬や複数頭のペットの飼育は断られる可能性があります。
そのため、ペットと同居できる仮住まいを探すのではなく、あらかじめペットホテルなどに預けることを考えておくのがおすすめです。
近くに実家や友人の家がある場合には、短期間だけ預かってもらえないか相談してみてください。

リノベーション中の仮住まいにかかる費用

リノベーション中の仮住まいにかかる費用

リノベーション中の仮住まいには、いくつかの種類があります。
種類ごとに必要となる費用の目安が異なりますので、具体的な内容を見てみましょう。

ホテルを仮住まいにする場合の費用目安

ホテルを仮住まいにする場合、1泊あたり1人につき1万円前後が必要です。
ただし、ホテルでの生活には、光熱費や敷金などの初期費用はかかりません。
通勤や通学に支障のないエリアに絞って安いホテルを探せば、仮住まいにかかる費用を減らせます。
また、ミニキッチンなどが備え付けられているホテルがあれば、外食にかかる費用を削減できます。

ウィークリーマンションを仮住まいにする場合の費用目安

ウィークリーマンションを仮住まいにする場合、ファミリータイプの家賃は1日あたり1万円ほどが目安です。
ウィークリーマンションでは、家賃以外に光熱費・契約事務手数料などがかかります。
ウィークリーマンションのなかには家賃に光熱費が含まれるものがありますので、契約内容を確認してみましょう。
契約事務手数料は貸主によって差がありますが、一般的には1万円~2万円が目安です。
このほかに、ウィークリーマンションでは、清掃費として1万5,000円ほどが必要になります。
ウィークリーマンションを1週間借りた場合を計算してみると、トータルで15万円ほどが必要です。

マンスリーマンションを仮住まいにする場合の費用目安

マンスリーマンションは、ウィークリーマンションよりも家賃が割安となるのが一般的です。
ファミリータイプのマンスリーマンションならば、1日あたり9,500円ほどで借りられます。
このほかに、光熱費・契約事務手数料・清掃費などは、ウィークリーマンションと同程度がかかります。
マンスリーマンションを1か月仮住まいにした場合を計算してみると、28万5,000円ほどが必要です。

短期賃貸物件を仮住まいにする場合の費用目安

短期賃貸物件を仮住まいにする場合、ウィークリーマンションとマンスリーマンションよりも家賃を節約できます。
住むエリアにもよりますが、ファミリータイプの間取りであれば、1か月10万円ほどが家賃の目安です。
ただし、短期賃貸物件には、敷金・礼金・仲介料がかかります。
敷金は家賃の1~2か月分、礼金と仲介料は家賃1か月分が一般的な費用目安です。
光熱費などもくわえると、半年間の入居に必要な費用は、90万円ほどになります。

まとめ

リノベーション中に仮住まいが必要になるのは、スケルトンリフォームなど大規模な工事と、水回りなど生活に影響を与える工事をおこなう場合です。
仮住まい探しでは、工事期間に合った種類の物件を探すとともに、家賃以外の費用とペットの生活について考えることがポイントとなります。
仮住まいの種類ごとにかかる費用の目安をチェックして、仮住まいを考えてみてください。