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販売活動はなにをする?

お役立ち情報

不動産を売却する際、「ただ物件情報を出せば自然に売れる」と思っていませんか?

実は、スムーズで満足のいく売却を実現するためには、しっかりとした「販売活動」が欠かせません。

物件の売り出しから成約までの流れの中で、不動産会社がどのような販売活動を行うのか、また、売主として押さえておきたいポイントや注意点についてわかりやすく解説します。これから売却を考えている方にとって、失敗を避けるための第一歩となります。はじめての売却される方でも安心して進められるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。



1. 不動産会社が行う活動


①指定流通機構「レインズ」に物件情報を登録する

レインズとは?

全国の不動産会社が売却中の物件情報を共有するための仕組みです。

つまり、自分の物件を1社の不動産会社に依頼しても、その会社がレインズに情報を登録すれば、他の不動産会社もその物件を見つけて、お客様に紹介できるようになります。

ざっくり言うと「不動産会社専用の物件情報サイト」です。

  • 一般の方はログインできません。

  • 不動産会社が売却物件をレインズに登録し、他の会社がその情報を見て、買主を探せます。

  • 登録された物件には、
     ・所在地、価格、間取り
     ・築年数、広さ、写真
     ・売主の希望条件 などが詳細に掲載されています。


専任・専属契約を結んでいる場合
  • 不動産会社には、一定期間内にレインズへ登録する義務があります。

    • 専任媒介契約:契約から7日以内に登録義務

    • 専属専任媒介契約:契約から5日以内に登録義務


    • ②宣伝・広告の作成

  • 単に広告を出すだけはなく広告の工夫も行っていきます。どのようなポイントを重視しているのでしょうか。
  • ● 物件の魅力を強調する

    • 写真・動画:物件の外観や内装、周辺環境などを鮮明に撮影することを意識します。

    • 特に、リビングやキッチン、バスルームなどは魅力的に見せるように工夫が大切です。

    • 間取り図:間取りが分かると、どんな家具を置けるかのイメージが湧きやすく、購入者にとって重要です。

    • 周辺施設情報:近隣に駅や学校、スーパーなどがあると便利な点を強調します。


    ● キャッチコピーを工夫する

    • 広告のタイトル部分に目を引く言葉を使うと、読者の注意を引きやすくなります。

      • 例えば・・・・

      • 「駅徒歩5分!閑静な住宅街にある新築マンション」

      • 「夢のような海の見える家、今すぐチェック」

      • 「ご家族にぴったり!広々とした4LDKの物件」


    ●価格や条件を明確に

    • 価格:価格がわかりやすく掲載されていると、購入者は検討しやすいです。

    • また、「価格交渉可」や「即入居可能」などの特典も記載します。

    • その他の条件:物件の広さや築年数、向き(南向きなど)など、購入の決め手となる情報を明記します。


    ●行動を促す呼びかけ

    • 広告を見た人に、すぐに行動してもらえるようなアクションを促す言葉を入れます。

      • 例えば・・・

      • 「詳細はお電話ください!」

      • 「今すぐお問い合わせを!」

      • 「内覧予約はオンラインで簡単に!」など


    ●目を引くデザイン

    • 色使い:物件のイメージに合った色を使います。

    • 高級感を出したいならシックな色、ファミリー向けなら明るく温かい色が適しています。

    • フォント:視認性が良く、読みやすいフォントを選ぶのが良いでしょう。


    • ③広告活動(種類は後述します)

    • 不動産の販売活動の中で最も重要なのが「広告活動」です。

    • どれだけ魅力的な物件であっても、適切な方法で広く宣伝しなければ、その価値は伝わりません。

    • 物件に興味を持ってくれる「ターゲット層」に向けて、適切なメッセージと媒体を通じて物件情報を伝える手段です。

    • では、なぜ広告活動が重要なのでしょうか?


多くの人に知ってもらうため

不動産の市場は非常に競争が激しく、同じエリアや地域に似たような物件が多く存在します。

そこで、他の物件と差別化するためには、広範囲で物件を知ってもらうことが不可欠です。

広告を使って広く告知することで、潜在的な購入希望者を引き寄せることができます。


ターゲット層にリーチするため

ただ物件を「広く」知ってもらうだけでなく、特定のターゲット層に届くような広告戦略が必要です。

例えば、ファミリー向けの物件であれば、子供向けの施設や学校の近くに住む人々に向けて広告を打つことが重要です。

逆に単身者向けの物件なら、駅近や便利な立地を強調する必要があります。


    • 物件の魅力を最大化するため

広告活動では、物件の魅力を最大限に引き出す必要があります。

適切な写真や説明を使うことで、物件の価値をより伝えやすくし、見込み客に興味を持たせることができます。

例えば、物件の外観だけでなく、内装や周辺環境の写真を多く使うことで、視覚的に強くアピールできます。



購入のハードルを下げるため

不動産は高額な商品であるため、購入に対して慎重になる消費者が多いです。

広告活動を通じて、購入の決断を促進するような信頼感を与えることが重要です。

例えば、購入前に質問をしやすくするためにFAQ(よくある質問)や安心サポートの案内を加えると、安心感を与えやすくなります。





    • ④内覧準備・実施

    • 内覧準備

    • 内覧前に行うべき準備は、物件を清潔で魅力的に見せるための重要な作業です。

    • 物件を最高の状態に整えることで見学者に好印象を与え、物件の購入意欲を高めることができます。


掃除と整理整頓

  • 清潔感を大切に:物件の全室を徹底的に掃除します。

  • 特にキッチン、バスルーム、トイレなどの水回りは念入りに。

  • 窓も拭き、カーテンやカーペットなどもきれいに保ちましょう。

  • 不要な物の整理:見学者が物件の広さを実感できるよう、家具や荷物は必要最小限にして、余分なものを片付けます。

  • 特に物が多い部屋では、見学者が生活のイメージをしづらくなるため、できるだけシンプルに保ちます。


小物やアクセサリーの配置

  • 温かみのある空間作り:少しの装飾や花を飾るだけでも、物件が居心地良く感じられます。

  • 例えば、リビングにクッションやカラフルな小物を置いたり、テーブルに花を飾ったりすることで、物件に温かみを加えることができます。

  • 香りにも注意:清潔な香りや、軽やかな香水を使用することで、物件の印象を良くすることができます。

  • ただし、強すぎる香りは避け、あくまで自然な香りに留めましょう。


物件の修繕・整備

  • 修理を行う:物件に壊れている箇所や不具合がないか確認し、必要な修理を行います。

  • 例えば、ドアの開閉不良や水漏れ、照明の不具合などは、事前にチェックしておきましょう。

  • 設備の点検:エアコンや暖房設備、ガス設備などが正常に作動しているか確認します。内覧時にこれらの設備が問題なく動作すれば、見学者に安心感を与えることができます。


照明とインテリアの調整

  • 明るさを調整する:物件が暗く見えないように、照明を適切に配置します。

  • 特に暗い部屋には追加のランプを置くなどして、明るく快適な空間を作りましょう。

  • 部屋のレイアウト:家具の配置を変更して、部屋が広く見えるようにします。

  • スペースを余裕を持たせることで、見学者が物件の広さを実感しやすくなります。


内覧実施

内覧は、単なる物件の見学にとどまらず、購入者に物件を「購入したい」と思わせる大事なチャンスです。

見学者への対応や印象づけが成功のカギを握ります。


●見学者の対応

  • 事前の準備と挨拶:見学者が物件に到着した際には、丁寧に挨拶をし、歓迎の意を示しましょう。

  • 見学者がリラックスできるような雰囲気を作ることが大切です。

  • 質問を受け入れる姿勢:見学者が物件について疑問に思うことがあれば、積極的に答えるようにしましょう。

  • 例えば、近隣の環境や学校、病院、交通アクセスについても詳しく説明できるようにしておきます。

  • 物件の特徴を強調する:物件の特徴や魅力をうまく伝えましょう。特に他の物件にはない利点を強調することで、見学者の関心を引きます。

  • 例えば、「このリビングの大きな窓からは日光がたっぷり差し込み、明るい空間が広がっています」といった具体的なアピールが有効です。


物件の案内

  • 部屋ごとの特徴説明:見学者を物件内で案内する際、各部屋の特徴や使い方を説明しながら案内します。

  • 例えば、リビングダイニングには「この空間は広々としていて、家族全員が集まる場所として最適です」といった具体的なイメージを与えると良いです。

  • 環境や周辺情報を伝える:物件だけでなく、その周辺環境も重要です。

  • 近隣の公園や駅までの距離、買い物に便利な場所があることなど、生活しやすさを伝えると、購入希望者にとって魅力が増します。


内覧後のフォローアップ

  • 感想を聞く:内覧が終わった後、見学者に感想を聞いてみましょう。見学者の意見や不安な点を把握することができれば、今後の対応がスムーズになります。

  • 次のステップを提案:見学者が興味を示した場合は、次のステップとして「再度見学を希望する」や「詳細な資料を送る」など、次のアクションを提案しましょう。




2. 広告の種類

 

インターネット広告

  • ●不動産ポータルサイト掲載

    • 例:SUUMO、アットホーム、LIFULL HOME'S、Yahoo!不動産など

    • 写真、間取り、周辺環境などを掲載し、多数の人に閲覧される

  • ●自社ホームページへの掲載

    • 自社に直接問い合わせてもらえる導線としても重要

  • ●SNS活用

    • Instagram・Facebookでリノベ事例や内装写真を魅せる投稿

    • YouTubeでルームツアー動画の配信など


紙媒体

  • ●チラシのポスティング

    • 近隣エリアへの直接アプローチに効果的

  • ●新聞折込チラシ

    • 幅広い層への認知に有効、ただし最近は反応が減少傾向

  • ●店頭掲示

    • 来店客や通行人にアピール


現地販売活動

  • ●のぼり・看板・旗

    • 道路沿いや物件前に設置して「販売中」をアピール

  • ●オープンハウス開催

    • 一定期間、誰でも見学できるようにするイベント


プロモーションの工夫

  • ●プロによる写真・動画撮影

    • 室内の見え方や印象が大きく変わる

  • ●ホームステージング

    • 家具や小物を使って、生活イメージを演出

  • ●バーチャル内覧(360度カメラ)

    • オンラインでの内見にも対応





3. 売主ができること

       

不動産会社が販売活動をしてくれているかの確認

●レインズへの登録状況
  • 不動産会社が物件をレインズ(指定流通機構)に登録しているかどうかを確認しましょう。

  • 登録証明書の写し(物件名・登録番号・登録日など記載)をもらうことができます。


  • ※登録していない業者には要注意

    まれに、他社に紹介されたくない(囲い込み)目的で、わざとレインズに登録しない業者も存在します。

  • そういった業者は売却活動が不透明になる可能性があるため、「ちゃんとレインズ登録されていますか?」と一言確認するだけでも、自衛になります。


  • ●広告の掲載状況
    スーモやアットホームなど、ポータルサイトに物件が掲載されているか、内容は魅力的かを確認しましょう。
    自社サイトやSNSでの発信もあるかチェックしてみてください。


  • ●内覧や問い合わせ数の報告
    どれくらい問い合わせがあり、実際に内覧した人が何人いたか、定期的に報告を受けているかを確認しましょう。


  • ●販売活動レポートの提出
     不動産会社によっては、週ごとや月ごとに活動内容をまとめたレポートを提出してくれるところもあります。これがあると安心です。


  • ●販売戦略の見直し提案があるか
    なかなか反響がない場合、価格の見直しや広告の変更など、提案してくれるかどうかも大事なポイントです。




  • 内覧希望者がいたら・・・

    清掃と整備

    物件の内外を清掃し、整備します。これは見学者に良い印象を与え、物件をより魅力的に見せるために重要です。部屋ごとの整理整頓や、必要に応じて修繕を行います。

    • 外回り:庭やエントランスの清掃、草刈り、玄関周りの整理などを行います。

    • 内装:部屋の清掃や不具合の修理、壁の塗り直しなどが必要なら行いましょう。


    ●小物や家具の配置

    見学者に物件の広さや使い勝手をイメージしやすくするために、家具の配置や小物の使い方を工夫します。

    • 家具の配置:物件の広さを強調するため、家具の配置に注意を払い、必要なら移動させます。

    • 装飾:シンプルな装飾で温かみを加えると、より居心地の良い空間を作れます。


    物件の修繕や設備のチェック

    物件に必要な修繕を行い、設備が正常に動作することを確認します。特に電気、ガス、水回りなどの基本的な設備は重要です。

    • 水回り:水漏れ、排水の不具合などをチェックし、修理します。

    • 電気・ガス設備:コンセントの不具合、照明の点検、ガス器具の動作確認など。


    内覧時の対応

    内覧は購入希望者に物件を見てもらう重要な機会です。売主としてできることは、内覧の際に物件を最良の状態で提供し、見学者に良い印象を与えることです。

    準備

    内覧を行う前に物件を整理し、清潔で居心地の良い空間に整えます。内覧当日は、物件を見学する際に注意すべき点を押さえておきましょう。

    • 清掃・整理整頓:部屋を整えて、見学者がリラックスできる環境を作ります。

    • 匂いの管理:嫌な匂いがないかチェックし、必要に応じて消臭対策を行います。


    見学者への対応

    内覧時に見学者が質問することが多いため、物件の特長や周辺環境についての詳細情報をしっかりと把握しておきましょう。見学者の関心を引き、疑問を解消できるよう心掛けます。

    • 物件のアピールポイント:物件の特徴(広さ、立地、設備、周辺施設など)を強調します。

    • 質問に答える:物件に関する質問や、周辺の環境について質問があった場合には、正確かつ丁寧に答えるようにしましょう。


    交渉と契約の対応

    購入希望者と価格交渉が行われる場合もあります。この段階では売主が柔軟に対応し、契約を締結する準備を整えることが大切です。


    交渉の対応

    購入者からの条件や価格に対して、売主として柔軟に対応する必要があります。ただし、過度な値引きは避け、最終的な利益を確保できる範囲で交渉を進めましょう。

    • 譲れない条件を設定:価格以外にも、引き渡し時期や契約条件について、譲れない点を事前に決めておくことが重要です。


    契約書の確認

    契約が決まったら、契約書を確認します。

    契約条件や特記事項に不備がないかをチェックし、必要に応じて弁護士や不動産業者に相談します。


    • 契約内容の確認:売買契約書に署名する前に、すべての条項に目を通して問題がないか確認しましょう。

    • 引き渡し準備:契約成立後、物件の引き渡し準備を整えます。


    フォローアップと引き渡し準備

    契約後のフォローアップも重要です。引き渡し前に必要な手続きや確認を行い、スムーズな取引を実現します。


    引き渡しの準備

    物件の最終的な引き渡しに向けて、鍵の返却や必要書類の準備を行います。引き渡し日には、すべての手続きを終え、購入者がすぐに入居できるように整えておきます。


    ◆売主ができることは多岐にわたります。

    物件の魅力を最大限に引き出す準備から、適切な価格設定、内覧時の対応、交渉、契約まで、一つ一つのステップが大切です。

    売主としての責任を果たすことで、スムーズな取引を実現し、最適な価格で物件を売却することができます。




       

    4.まとめ

           

    不動産会社としての視点では、販売活動を成功させるために、物件の魅力を最大限に引き出し、効果的な販売戦略を立てることが重要です。

    売主のサポートを丁寧に行い、迅速かつ適切な方法で購入希望者と繋がることが求められます。これからの販売活動において、確実な市場調査と魅力的な広告展開、内覧時の対応をしっかり行い、売主と購入者双方の満足度を高めることが我々の使命です。

     また、交渉から契約、引き渡しに至るまで、売主に対して適切なアドバイスとサポートを提供し、スムーズな取引を実現することが不動産会社としての責任です。お客様にとっての「最良の選択」を提供できるよう、常に信頼されるパートナーとして活動を続けていきます。

    弊社でもみなさまの大切な不動産を最善の形で販売できるよう積極的に活動を行っております!

    いつでもご相談だけでもスタッフ一同お待ちしております♪



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