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賃貸契約時に必要な敷金・礼金について解説します!

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高井 瑞樹

筆者 高井 瑞樹

前職の金融機関では、消費者ローン・事業性融資を主とする融資係として金融知識を深めてまいりました。元銀行員としての知識を生かし、金融業界からの目線も併せてご提案させていただきます。
不動産業界としては1年生ではありますが、知識を深めつつ誠心誠意努めてまいります!

賃貸物件を探し始めると、よく耳にする「敷金」と「礼金」。初めての賃貸契約では、この二つの費用が具体的にどのような意味を持ち、どれくらい必要なのか分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では「敷金とは」「礼金とは」という基本から、それぞれの違い、相場、注意すべきポイントまで分かりやすく解説いたします。

敷金とは何か/礼金とは何か

賃貸契約における「敷金」とは、入居時に大家さんに預けるお金で、主に家賃滞納や原状回復費用の担保としての性質があります。近年の民法改正により、借主が家賃を滞納せず、通常の使用や経年による損耗に該当する損害がない場合には、敷金は全額返還されることが法律で定められています。そのため、敷金は「返ってくる可能性のある預け金」として扱われます。

一方、「礼金」とは、賃貸借契約の際に大家さんへ感謝の気持ちとして支払う「謝礼金」であり、法的には返還されません。その性質は「預け金」ではなく、支払った時点で大家さんの収入となるものです。

費用の種類目的退去時の返還
敷金家賃滞納・原状回復の担保条件を満たせば返還される
礼金大家さんへの謝礼返還されない
保証金(一部地域)担保+礼金の両面性定めにより部分返還あり

なお、関西など一部地域では「保証金」という名称で同様の役割を果たし、敷金と違って「敷引き」が設定されている場合があります。敷引きとは、一定金額を差し引く仕組みで、返還されないことが多いため、契約時には内容をよく確認する必要があります。

敷金と礼金の相場と最近の傾向

賃貸契約における敷金・礼金の相場について、信頼できる公的資料や専門解説をもとにご案内いたします。

まず、敷金の相場は「家賃の1か月分」がもっとも多く、次いで「家賃の2か月分」という物件も見受けられます。たとえば国土交通省の令和5年度住宅市場動向調査によれば、敷金・保証金が設定されている世帯のうち「1か月分」が63.4%、「2か月分」が19.8%となっております 。また、一般的な相場として家賃の1~2か月分であることが複数の専門サイトでも示されています 。

礼金については、設定がない物件も増えているものの、設定がある場合は「家賃の1か月分」が主流です。令和5年度のデータでは、礼金があった世帯は38.3%で、そのうち「1か月分」が75.9%と最も多い値でした 。また「家賃の1~2か月分」とする説明も見られます 。

次に、「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」のいわゆる「ゼロゼロ物件」についてです。首都圏では敷金ゼロの物件が増加傾向にあります。たとえば LIFULL HOME'S の調査では、賃料10万円未満の物件において、敷金ゼロの物件割合は2018年の35.6%から2023年には53.2%へと増えており、約18ポイント上昇しています 。ただし、礼金ゼロの物件は減少傾向にあり、最近の全賃料帯で割合が減少しています 。//lifull.com/news/32731/


また、地域差も顕著です。全国では敷金あり物件の割合は半分程度で、平均は約1.44か月分とされています 。礼金あり物件は54.5%、設定月数は平均1.36か月分です 。地域別では、近畿エリアでは敷金が少なく礼金が高い傾向(いわゆる「敷引き」文化)があります 。一方、札幌や福岡では礼金なしが多い地域もあり、敷金が高く設定される場合も見られるため、地域ごとの相場を事前に確認することが大切です 。

以下に、相場と傾向をまとめた表を作成いたしました。

項目 相場・傾向 備考
敷金 家賃1か月が最多、2か月もあり 地域や物件条件により変動
礼金 家賃1か月が主流(設定なし増加) 礼金ゼロ物件は増加傾向ではあるが、最近は減少傾向も見られる
地域差 近畿=敷金少→礼金高、
札幌・福岡=礼金なし傾向
地域の慣習や需要によって相場が大きく異なる

このように、敷金・礼金の相場は「家賃1か月分」が一般的ですが、地域や物件の特性によって差があるため、お目当てのエリアや物件タイプの情報を確認し、費用に関する理解を深めておくことが重要です。



敷金・礼金に関する注意点とトラブル回避のポイント

賃貸契約において、敷金や礼金は契約時の大きな負担ですが、退去時に思わぬ請求を受けないよう、しっかり理解し注意すべきポイントがあります。

まず、敷金は退去時の原状回復や家賃未払いを補うための預け金で、原則として返還されます。ただし、クリーニング費用や修繕費との相殺が起こり得ます。特に、通常使用を超えた破損や汚れ(故意・過失によるもの)については借主負担となることがあり、この区別が不明瞭だとトラブルの原因になります。そのため、契約書に「どのような場合に費用が発生するか」を必ず確認し、明記されていない場合は説明を求めましょう 。

また、退去時のクリーニング費用については、契約書に特約が記載されていても、その合理性が問われるケースがあります。特に明細の提示がなく、高額であると感じる場合には、詳細な内訳提示を求め、契約内容やガイドラインと照らし合わせて慎重に対応することが重要です 。

入居時には、部屋の傷や不具合を写真や動画で記録し、管理会社や大家さんへ送付しておくことがトラブル防止につながります。退去時には立ち会いを行い、その場で状態と費用負担内容を確認・交渉することが有効です。納得できない請求がある場合は、消費生活センターや法テラスなど専門機関への相談も検討しましょう 。

注意するポイント具体例対策
原状回復の範囲の不明瞭さ経年劣化か故意・過失か判断があいまい契約書の内容確認と説明要求
クリーニング費用の過剰請求明細不提示で高額請求費用の内訳を確認し、納得できなければ相談
入居時の記録不足元からあった傷まで請求対象に写真・動画による記録保存と提出

賢く賃貸契約するための敷金・礼金の見直しポイント

賃貸契約時の敷金や礼金を賢く見直すには、交渉の方法やタイミング、支払いスタイルの工夫が重要です。以下に、具体的なおすすめポイントを信頼できる情報をもとにわかりやすくご紹介します。

見直しポイント説明効果的なタイミング
敷金や礼金の交渉特に敷金や礼金は交渉可能なケースがあり、交渉次第で減額や免除も期待できます契約申し込み前、閑散期(例:5~8月、11~12月)
支払い方法の工夫クレジットカード払いや分割払いが可能な場合、負担を分散できます契約時、支払い条件合意の際
相談・問い合わせを活かす導線「詳しくご相談したい方はこちらへ」といった導線を設けることで、自社への問い合わせにつなげられます記事末尾や物件紹介ページに明記

まず、敷金や礼金の交渉は十分可能です。とくに敷金は保証金として扱われるため、減額やゼロにすることもあります。一方、礼金は大家さんへの謝礼の性格が強く、交渉は難しいケースが多いですが、即入居の意思を示すなど工夫次第では減額も可能です。交渉のポイントとしては「交渉ポイントを絞る」「申込み直前に、本気で契約する意思を伝える」「閑散期を狙う」といった戦略が有効です。特に不要な付帯費用はカットできる場合も多く、交渉による節約効果が見込めます。

支払い方法に関しては、たとえばクレジットカードによる支払いや分割払いが認められる場合、まとまった金額の負担を分散しやすくなります。最近ではカード払いや分割対応する不動産会社も増えており、契約時に条件を相談する価値があります。

まとめ

賃貸契約時の敷金や礼金は、それぞれ役割や返還の有無が異なるため、事前に正しく理解しておくことが大切です。敷金は保証金として退去時に返還される可能性があり、礼金は貸主への謝礼として返還されません。近年は敷金・礼金がゼロの物件も増えていますが、契約内容や費用面で注意が必要です。余計なトラブルを避けるためにも、不明点は契約前にしっかりと確認し、安心して新生活を始めましょう。気になる点があれば、ぜひお気軽に当社へご相談ください。




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