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新生活に向けた準備!賃貸契約の流れと注意すべきこと

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新しい生活を始めるにあたり、住まい選びは欠かせない第一歩です。賃貸契約には様々なステップがあり、スムーズに進めるためには流れを理解し、注意すべきポイントを押さえることが大切です。



◎賃貸契約までの基本的な流れ

1.物件探し

・情報収集:不動産ポータルサイト、アプリ、店舗
・条件の絞り込み:希望する家賃、間取り、周辺環境、設備etc...
2.内覧
・内覧予約:気になる物件が見つかったら、不動産会社に連絡し内覧予約する。人気物件などは早めに内覧をしないと他の人に
      取られる可能性があります。
・内覧時のチェックポイント
 ≪物件の状態≫
 ⅰ.壁や床の傷や汚れ:目立つ傷や汚れがないか確認しましょう。特に水回りやドア周辺は要チェックです。
 ⅱ.カビやシミ:水回り(キッチン、バスルーム、トイレ)の天井や窓枠などの湿気の溜まりやすい場所なので、カビやシミが
         ないかチェックしておきましょう。
 ⅲ.設備の動作確認:水道(水量や水圧)、コンセントの位置と数、照明スイッチや換気扇動作、ガスコンロやIH動作確認
 ≪間取りと動線≫
 ⅰ.家具や家電の配置:家具を配置するスペースが十分あるか、動線がスムーズかどうか確認しましょう
 ⅱ.収納の広さと数:クローゼットや押入れが十分なスペースを確保できるか
 ⅲ.部屋の広さ:実際に見た際、希望の広さや開放感が感じられるかどうか
 ≪周辺環境≫
 ⅰ.騒音:窓を開けて周囲の騒音を確認します。特に交通量の多い道路や線路が近い場合は要注意です。
 ⅱ.日当たりと風通し:部屋の向きや窓の配置を確認し、日中の日当たりや換気のしやすさをチェックします。
 ⅲ.近隣施設:スーパー、コンビニ、学校、病院など生活に必要な施設が近くにあるかどうか確認しましょう。
 ≪建物全体≫
 ⅰ.エントランスや共有スペース:マンションの場合、共有スペースが清潔で管理が行き届いているか
 ⅱ.エレベーターや階段の状態:エレベーターの動作や階段の使いやすさ
 ⅲ.防犯設備:オートロック、インターホン、監視カメラなどの有無
 ⅳ.駐車場や駐輪場:自用車や自転車がある場合は利用可能なスペースを確認

→気になる点は写真やメモに残しておくと、後で比較検討しやすくなります。事前にチェックリストを作成しておくとさらに便利です。

3.入居申し込みをする
・申し込みに必要な情報と書類
 ⅰ.身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)
 ⅱ.収入証明書(給与明細や源泉徴収票)
 ⅲ.保証人情報(基本的に親族)
・申し込みの流れ
 ⅰ.不動産会社で申込用紙に必要事項を記入
 ⅱ.申し込み後、不動産会社がオーナーや保証会社に審査依頼を行う
・注意点
 ⅰ.複数物件同時に申し込みをしない→審査に影響するため
 ⅱ.申込時点で物件を確保するため、キャンセルの場合は早めに連絡を入れる
4.審査を受ける
・審査基準
 ⅰ.収入:家賃の3倍以上の収入があるか
 ⅱ.信用情報:過去の延滞やクレジットカードの利用履歴
 ⅲ.保証人:収入や関係性の確認が行われます
・審査にかかる時間:通常2~3日程度。ただし、保証人の連絡が遅れると審査も遅れる場合があります。
5.契約を締結する
・契約書の内容を確認する
 ⅰ.家賃、敷金・礼金、仲介手数料
 ⅱ.更新料や退去時の原状回復条件
 ⅲ.特約事項(ペット飼育の可否、禁煙など)
・契約時に必要な書類と費用
 ⅰ.必要書類:住民票、収入証明書、印鑑(実印または認印)
 ⅱ.初期費用の内訳:敷金・礼金、前家賃、仲介手数料、火災保険料、鍵交換費用など
6.鍵の受け取りと引っ越し準備
・鍵の受け取り:契約後に不動産会社から鍵を受け取り、その際に鍵の本数を確認し不足があればその場で伝える。
・ライフラインの手続き
 ⅰ.電気・ガス・水道:引っ越し日までに開通手続きを済ませておく
 ⅱ.インターネット:場合によっては工事が必要なため、早めに申し込みを済ませる
・引っ越し準備
 ⅰ.引っ越し業者の手配:繁忙期は早めに予約しておく。業者や時期によって料金が変わるので、相見積もりを取っておくと安心です。
 ⅱ.梱包:引っ越し先で必要になるものは別にまとめておく
7.入居後の確認と対応
・物件状態の確認:入居後すぐに壁や床の傷、設備の不具合を確認し、問題があれば不動産会社またはオーナーに報告する。
・住民登録とライフライン契約の確認
 ⅰ.役所で転居届や住民票の移動手続きを行う
 ⅱ.郵便物の転送届を出しておく
8.更新や退去の準備
・更新手続き:更新料や条件が書れた通知が届いたら、早めに対応しましょう。
・退去時の注意点:原状回復の範囲を確認。退去立ち合い時に不当な請求が無いようにしましょう。

この流れを知っておくことで、初めての賃貸契約でも安心して進められるようになります。



◎賃貸契約の際に注意しておきたいポイント

賃貸契約を結ぶ際には、後々のトラブルを避けるためにいくつか重要なポイントに注意する必要があります。契約内容や物件の条件をしっかり確認して、安心して住むための準備を整えましょう。

1.契約内容の確認
・賃料と支払方法:賃料や管理費、共益費が明確に記載されているか。支払い方法(振込先や期日)も確認が必要です。
・契約期間と更新の条件:契約期間がいつからいつまでか、更新手数料が発生するかなどの情報を確認します。また、
            更新時の賃料がどのように変動するかについても確認しましょう。
・解約予告期間:退去する際に必要な通知期間(1ヶ月前など)を確認。予告なしに解約すると違約金が発生することもあります。
2.敷金・礼金などの費用
・敷金:退去時に修繕費や未払いの家賃に充てられるため、退去後に返金されることが一般的です。敷金が何ヶ月分
    か、返金条件(原状回復の費用が差し引かれる場合がある)を確認しましょう。
・礼金:礼金は返金されない費用のため、金額や支払い条件を事前にしっかりと確認しておきましょう。
・その他初期費用:仲介手数料、保険料、鍵交換費用等が別途発生することがあるので、予算に含めて考えましょう。
3.物件の状態と設備の確認
・設備の確認:水道やガス、電気などの基本的な設備が正常に作動するか確認します。また、エアコンや暖房など生活に必要な設備が完
       備されているかも確認しておきましょう。
・修繕履歴の確認:以前に修繕が必要だった部分や不具合があった場所を確認し、再発の可能性がないかチェックします。
4.ルールや制限の確認
・ペットの可否:ペットの飼育が許可されているか、また、許可されている場合は規定(ペットの種類やサイズ、数など)を確認します。
・喫煙の可否:物件内で喫煙が可能かどうかも重要です。特に賃貸住宅では喫煙が多いため確認しておきましょう。
・音の問題:騒音や近隣住民のマナーに関するルール(夜間の騒音や静粛時間の規定)がある場合、事前に確認しておくと良いでしょう。
5.物件の管理状態
・管理会社やオーナーの対応:賃貸物件が適切に管理されているかを確認します。管理会社やオーナーが迅速に対応してくれるか、
              過去にトラブルがあった場合の対応方法を調べておくと安心です。
・防犯設備の確認:セキュリティ面(オートロック、インターホン、監視カメラの有無)についても認識しておきましょう。
6.保証人や保証会社
・保証人の有無:契約に保証人が必要かどうか、また保証人に求められる条件を確認します。保証人が必要ない場合は、保証会社を利用
        することもあります。
・保証内容の確認:保証会社を利用する場合、保証料や契約内容、連帯保証人の条件についても確認しておきましょう。
7.退去時の条件
・原状回復の範囲:退去時にどの程度部屋を元の状態に戻す必要があるのか、契約書に記載されている場合が多いです。
         通常の使用による経年劣化は請求されませんが、ペットによる傷や壁の汚れなどは自己負担になることがあります。
・退去時の立会い:退去時にオーナーや管理会社との立合いが必要か、また、その際にチェックするべき事項を事前に確認しておくと
         トラブルを避けやすくなります。
8.契約書にサインする前に
・契約書の内容を再確認:契約書に署名する前にすべての条項をしっかり確認し、不明点があれば質問して納得するまで確認しましょ
            う。特に契約期間、賃料、解約条件など後からトラブルになることが多いので慎重にチェックが必要です。
9.住民票や書類の提出
・住民票の提出:賃貸契約時には住民票の提出が求めらることが多いため、事前に準備しておくとスムーズです。
・身分証明書の確認:賃貸契約の際には身分証明書(運転免許証やパスポートなど)の提出を求められることがあるので、
          必要書類を準備しておきましょう。

これらのポイントを押さえて、賃貸契約を結ぶ際にはしっかりと確認しておくことが大切です。契約後に後悔しないよう、慎重に進めましょう。


◎失敗例と対策

賃貸契約における失敗例は、契約前の確認不足や予測していなかった問題が原因となることがほとんどです。それぞれの失敗例について、適切な対策を解説していきます。

事例①≫入居後に、近隣住民が深夜に騒音を立てる、交通量が多く窓を開けられない、といった問題が発覚。
≪対策≫
・異なる時間帯で現地調査:昼間、夜間、週末など複数の時間帯で現地を訪れ、環境の変化を確認する。
・近隣住民に関する情報を収集:管理会社や不動産会社に、過去のトラブルがなかったか聞いておく。
・防音対策を確認:窓や壁の防音性能について管理会社に確認する。
事例②≫敷金を上回る修繕費用を請求され、「通常の使用による経年劣化」として認められない修理まで負担させられた
≪対策≫
・入居前の状態を記録:入居前に部屋全体(壁、床、天井、水回り)の写真を撮り、不具合箇所を確認しておく。その記録を管理会社に共
           有して、責任の範囲を明確にしておく。
・原状回復のルールを確認:契約書に記載された原状回復の範囲を事前確認。通常の経年劣化は負担対象外であることを理解しておく。
事例③≫水漏れ事故が発生し家財が被害を受けたが、火災保険の補償内容に水漏れが含まれていなかった
≪対策≫
・火災保険の内容を確認:保険の補償範囲(火災、地震、水漏れなど)を理解する。必要であれば補償内容を追加する。
・加入が義務の場合も要確認:管理会社指定の火災保険に加入が義務付けられいる場合、その内容を把握しておく。




◎知っておくと便利な用語


敷金:家主に預ける保証金。退去時の修繕費や未払い家賃に充てられ、その残額は返還されることが多い
 ※通常の使用による経年劣化の修繕費は敷金から差し引かれない。
礼金:家主への謝礼金。契約時に支払い、返金されないのが一般的
前家賃:入居初月や翌月分の家賃を、契約時に前払いする費用。
仲介手数料:不動産会社への手数料。家賃1ヶ月分が相場ですが、法律上は家賃1.1ヶ月分を超えない範囲で設定されます。
保証会社利用料:家賃滞納時に保証会社が家主に代わり家賃を支払うサービスの費用。初回登録料や年会費が必要になります。
更新料:契約期間を延長する際に支払う費用。家賃1ヶ月分が一般的です。
原状回復:退去時に部屋を入居時の状態に戻すこと。通常の使用による汚れや傷は入居者の負担にはなりません
解約予告期間:契約を解約する際に家主に通知する必要がある期間。通常1ヶ月前が多いですが、契約書で確認が必要です。
日割り家賃:入居や退去が月の途中の場合、その日数分だけ支払う家賃。


◎新生活への第一歩

新しい住まいでの暮らしを想像するとワクワクする反面、何から始めればいいのか不安に感じることもあります。物件探しや契約のポイントを押さえておけば、その不安もぐっと軽くなります。
失敗例や注意点をあらかじめ知っておけば「こうしておいてよかった」と思える選択がしや/すくなります。新生活を安心してスタートさせるために、ひとつずつ丁寧に準備を進めていきましょう!




   



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