一戸建ての吹き抜けリノベーションについて!メリットや費用相場も解説

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一戸建ての吹き抜けリノベーションについて!メリットや費用相場も解説

この記事の執筆者

石田 唯

石田 唯

大阪市の不動産担当エージェント

保有資格:宅地建物取引士

初めまして!「リノベスト不動産で物件を探してよかった!」と思っていただけるように、お客様に寄り添った接客を心がけています。

吹き抜けのある住宅は、開放感があり、室内に自然光を取り込みやすいのが魅力です。
しかし、冷暖房の効率が下がる可能性や、施工費用が高くなる点など、注意すべき点もあります。
リノベーションを考える際は、吹き抜けのメリット・デメリットを理解し、適切な計画を立てることが大切です。
本記事では、吹き抜け住宅の特徴やリノベーションの費用相場、物件選びのポイントについて解説します。
不動産の購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考になさってください。

吹き抜けのメリット・デメリット

吹き抜けのメリット・デメリット

吹き抜けは、住宅に開放感と明るさをもたらす魅力的な設計手法です。
しかし、その導入には慎重な検討が必要です。
ここでは、吹き抜けのメリットとデメリットについて解説します。

デメリット

吹き抜けの最大のデメリットは、冷暖房効率が低下しやすいことです。
広い空間では、冬場に暖かい空気が上部に溜まりやすいため、足元が冷えることで暖房費が増加してしまうかもしれません。
また、音や匂いが上下階に広がりやすい点にも注意が必要です。
吹き抜けを介して1階の生活音や料理の匂いが2階まで届くことがあり、プライバシーを重視するご家庭ではストレスとなる場合があります。
さらに、高所の掃除やメンテナンスが難しいという問題も挙げられます。
高い位置に設置された照明や窓の清掃は手間がかかり、安全面でも十分な対策が必要です。
状況によっては、専用の足場や昇降機を手配する必要があり、費用や労力が増える場合があります。

メリット

採光
吹き抜けの大きなメリットの一つは、採光性の向上です。
高い位置に窓を設けることで、室内全体に自然光を取り入れて日中の照明使用を減らすことで、エネルギー効率の向上にもつながるでしょう。
また、吹き抜けを通じて上下階に光が届くため、家全体が明るく開放的な印象になります。
周囲の建物や地形によって日当たりが制限される場合でも、吹き抜けが効果的な採光手段となることがあります。
ただし、過度な採光は、夏場の室温上昇を招いてしまうかもしれないので注意しましょう。
そのため、適切な窓の配置や遮光対策を講じることが重要です。
冷暖房効率
吹き抜けは、暖かい空気が上部に溜まりやすい構造のため、冬場の暖房効率が低下しやすいです。
一方、夏場は冷気が下に滞留しやすくなることもあり、空調の設定次第では電気代がかさむ場合があります。
この問題を解決するためには、シーリングファンを設置し室内の空気を循環させることで温度ムラを軽減できます。
また、ファンの回転方向を夏と冬で切り替えることで、上下階の空気を効率よく攪拌できるでしょう。
それにくわえて、住宅全体の断熱性能を高めることも重要です。
高気密・高断熱の住宅は外気の影響を受けにくく、冷暖房効率の向上に役立ちます。
さらに、全館空調システムを導入すれば、家全体の温度を均一に保ちやすく、快適な室内環境を実現できます。
ただし、導入コストやメンテナンス費用がかかる点にも留意が必要です。
吹き抜けは、デザイン性や開放感を追求する上で魅力的ですが、冷暖房効率やメンテナンスなどのデメリットもあるため、適切な対策を講じることが大切です。

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吹き抜けリノベーションの費用相場

吹き抜けリノベーションの費用相場

吹き抜けのリノベーションは、住まいに開放感と明るさをもたらす魅力的な選択肢です。
しかし、費用はさまざまな要因によって変動するため、相場を把握することが重要です。

相場

吹き抜けを新たに設けるリノベーションの費用は、一般的に100万円から500万円程度といわれています。
施工面積や建物の構造、使用する材料の種類などが大きく影響し、広い面積の吹き抜けや高品質な素材を用いる場合には費用が高くなるかもしれません。
また、構造上重要な部分の解体や補強が必要になれば、工期も延びる傾向にあります。
既存の住宅への追加工事では、構造上の補強が必要になる場合があるため、追加費用が発生する可能性があります。
とくに、耐震性を確保する補強は避けて通れない重要な工程です。
これらを考慮すると、予算にある程度の余裕を持っておくことが望ましいでしょう。

変動要因

吹き抜けリノベーションの費用を左右する主な要因は、建物の構造や施工範囲、そして地域差です。
木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造といった構造の違いで必要な補強が変わり、リビング全体を吹き抜けにするか一部のみとするかでも工事内容や費用に差が出ます。
また、都市部では人件費や材料費が高くなる傾向があり、その分リノベーション費用も高めになることがあります。
地方は費用を抑えられる場合がありますが、専門的な技術を持つ業者が少ない可能性もあるため、事前の確認が必要です。
これらを総合的に考慮し、信頼できるリフォーム会社と十分に相談しながら計画を進めることが、満足度の高い吹き抜けリノベーションの実現につながります。

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吹き抜けリノベーションが可能な物件探しのポイント

吹き抜けリノベーションが可能な物件探しのポイント

吹き抜けのリノベーションは、住まいに開放感と明るさをもたらしますが、すべての物件が適しているわけではありません。
以下に、吹き抜けリノベーションが可能な物件を探す際の主なポイントを解説します。

構造

物件の構造は、吹き抜けリノベーションの可否を左右する大きな要素です。
日本の住宅の多くは木造軸組工法で建てられており、比較的吹き抜けを導入しやすいとされています。
一方、ツーバイフォー工法や鉄筋コンクリート造の場合、床を取り除くと構造的に不安定になりやすく、吹き抜けの設置が難しいことがあります。
また、梁や柱の配置によっては、思い描いているほど大きな吹き抜けを確保できないケースもあるため、早い段階で専門家に相談することが大切です。
最終的な判断には、専門家の詳細な構造解析が必要なため、物件探しの段階でリノベーション会社に現地調査を依頼すると安心です。

設備

天井裏や床下に張り巡らされた配管や配線の位置も、吹き抜けの導入に大きく影響します。
主要な配管や配線がある部分を撤去するには移設工事が必要となり、費用や工事期間が増える場合があります。
ただし、移設が可能であれば吹き抜けを実現できるケースもあるため、物件選びの段階で専門家と相談し、設備の配置を確認してください。
冷暖房の方式や換気経路も見直す必要があり、リノベーションの設計段階で総合的にプランを検討することが重要です。
さらに、吹き抜けがあると上下に空間がつながるため、冷暖房効率が下がる可能性があります。
断熱材の追加やシーリングファンの設置などで対策を検討すると良いでしょう。

現地調査

物件の構造や設備を正確に把握するためには、専門家による現地調査が不可欠です。
耐震性や断熱性、配管の配置などを多角的に評価し、吹き抜けリノベーションの可否や工事内容を明確にします。
さらに、吹き抜けによって1階と2階がつながるため、音や匂いが上下階にどれくらい伝わるかもあらかじめ調査しておくのが良いでしょう。
こうしたメリット・デメリットを踏まえ、専門家の意見をもとに物件を選ぶことで、理想的な住まいづくりの第一歩を踏み出せます。

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まとめ

吹き抜けは、採光が良く開放感のある空間を作れる一方で、冷暖房効率の低下といった課題もあります。
リノベーションを検討する際は、費用相場や変動要因を把握し、適切な計画を立てることが重要です。
物件選びでは、構造や設備、現地調査を重視し、スムーズにリノベーションを進められる環境を整えましょう。


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