リビングとダイニングを仕切る方法は?仕切りを設けないデメリットも解説

リビングとダイニングを仕切る方法は?仕切りを設けないデメリットも解説

リビングとダイニングの間に仕切りを設けない間取りは増加傾向にあります。
仕切りがないとどのようなメリットがあるのか、新しく仕切るにはどうすれば良いのかなど、仕切りについて気になったことがある方もいるのではないでしょうか。
今回は、リビングダイニングを仕切る方法と、仕切らないメリットおよびデメリットを解説します。

リビングとダイニングを仕切りで分ける方法

リビングとダイニングを仕切りで分ける方法

空間がつながっているリビングとダイニングを仕切る方法は複数あります。
自宅の雰囲気や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

仕切り方1.床の段差で仕切る

リビングとダイニングの仕切り方としては、双方の空間の間に段差を付ける方法が挙げられます。
物理的に空間を仕切るものが設置されていないため、リビングダイニングとしての間取りと空間自体の広さは変わらず、ナチュラルに間取りを仕切れるでしょう。
なお、リビングを周囲よりも少し下げる方法は、「ダウンフロア」や「サンクンリビング」と呼ばれ、縦の方向をさらに広く見せられます。
全体的に遊び心が感じられる空間となり、お部屋にアクセントをプラスする要素となるでしょう。
傾斜地に建てられているなどの土地の角度が気になるときも、ダウンフロアを活用する方法で仕切りを設ければ、段差を有効活用することも可能です。

仕切り方2.天井の高さやインテリアで仕切る

視覚的にリビングとダイニングの間を仕切る方法としては、天井の高さを調節する方法がおすすめです。
折り上げ天井や下がり天井など、リビングやダイニングがある間取りの天井を一部、周囲と高低差を変えるだけでも、十分視覚的な仕切りとして重宝するでしょう。
また、リビングとダイニングを雰囲気の異なるインテリアにそれぞれ統一し、視覚的に変化を持たせる方法も仕切り方としては効果的です。
お互いが別々の空間として感じられ、物質的な仕切りがなくても、空間が仕切られていると感じやすくなります。

仕切り方3.パーテーションで仕切る

パーテーションで空間を物理的に仕切る方法は、リビングとダイニングの仕切り方としては有効です。
空間全体を仕切る方法と、空間の一部に設置して仕切りとする方法の2パターンから、お部屋の雰囲気や好みに適した方法を選べます。
設置可能なパーテーションは、伸縮性に優れたアコーディオンタイプや、折りたたみ式でお手入れも簡単なドアタイプ、上下開閉式のロールスクリーンなど豊富な種類が特徴です。
リビングやダイニングの雰囲気と統一したデザインのパーテーションならお部屋に馴染みやすく、リフォーム後の満足度も高くなるでしょう。

▼この記事も読まれています
一戸建てをリノベーションで減築するメリットとは?費用の相場も解説!

リビングとダイニングに仕切りを設けないメリット

リビングとダイニングに仕切りを設けないメリット

リビングとダイニングの間を仕切る方法も魅力的ですが、つながったままの間取りにも、さまざまなメリットがあります。

メリット1.開放的な空間で生活できる

リビングとダイニングの間に仕切りを設けないメリットとしては、お部屋を開放的に広々と使える点が挙げられます。
パーテーションや壁など視覚を遮るものがなければ、お部屋の端から端までを広く見渡せるため、圧迫感を抱きにくいでしょう。
インテリアや空間の活用方法も幅が広がり、工夫次第で自分だけのこだわりを詰め込んだお部屋づくりにも適しています。
また、通気性が良い点もメリットであり、リビングからダイニングまできれいな空気を循環させやすく、室内に気になるにおいがこもるのを防げます。

メリット2.家事の効率がアップする

仕切りをなくすことにより、リビングとダイニングを往来しやすくなり、家事の効率が上がります。
仕切りがあると移動できる場所が限られるため、動線が制限されますが、リビングとダイニングの間が広いと移動が楽になり、生活動線および家事動線が良くなります。
たとえば、掃除機がけや洗濯物の移動などもスムーズになるため、家事に要する時間の短縮につながり、趣味にかける時間も確保できるでしょう。
日常生活にゆとりができ、生活の質の向上も期待できます。

メリット3.視界が広がる

仕切りのない間取りは、リビングやダイニングから室内を見渡したときに視界が広く、開放感が得られる点が大きなメリットです。
とくに、小さな子どもがいるご家庭は、調理中や掃除をしている最中もなかなか目が離せないですが、リビングとダイニングの間に仕切りがあると様子を確認するのは困難です。
しかし、仕切りがなくリビングとダイニングが一体化している間取りなら、調理や掃除などと並行して子どもの様子を遠くからでも確認でき、安心感があります。
また、家族がリビングとダイニングにいても、同じ空間で過ごしているのと変わりがなく、コミュニケーションを取りやすいところもメリットといえるでしょう。
子どもの様子を見守りやすいこと、家族の仲が深まることの2点だけでも、リビングとダイニングを仕切らないメリットは大きいです。

▼この記事も読まれています
一戸建てをリノベーションで増築するメリットとは?デメリットや費用も解説

リビングとダイニングに仕切りを設けないデメリット

リビングとダイニングに仕切りを設けないデメリット

リビングとダイニングの間に仕切りを設けない間取りは、メリットだけでなく、デメリットも複数存在します。

デメリット1.キッチンのにおいが拡散しやすい

リビングとダイニングに仕切りを設けないデメリットは、キッチンのにおいが室内に広がりやすい点です。
仕切りを設置すれば、リビングとダイニングを隔離でき、においの拡散を防ぎやすいですが、仕切りがないとお部屋全体ににおいが行き渡るおそれがあります。
とくに、キッチンは調理中ににおいが生じやすく、長時間が経ってもリビングに調理時のにおいが留まりやすいです。
魚の骨や果物の皮などの生ごみを原因としたにおいがキッチンからリビング、ダイニングへと移動する可能性もあるでしょう。
不快なにおいは、快適な日常生活の実現を妨げる要因になるため、リビングとダイニングに仕切りがないお部屋で暮らすには、におい対策が必須と言えます。

デメリット2.冷暖房の効率が悪くなる

リビングとダイニングに仕切りがないと、冷暖房の効果が弱まるリスクがあります。
基本的に、空間が広くなるほどエアコンやストーブの効き目は悪くなり、冷暖房設備を稼働させても、夏場は暑く冬場は寒くなることが予想されます。
快適な温度を保つために、冷暖房設備をフル稼働させると光熱費がかさみ、真夏と真冬の家計への負担が大きくなるでしょう。
冷暖房効率が悪くなるデメリットを解消するには、リフォームして断熱性や気密性を高くする対策が効果的です。

デメリット3.来客時に室内を見られる

仕切りのない間取りでは、自宅に招いた来客をリビングに通すときに、ダイニングやキッチンまで見えてしまう点がデメリットと言えるでしょう。
仕切りがあれば、来客時にキッチンやダイニングの様子を見られる心配がなく、リビングに置かれた荷物の一時保管場所としても活用できます。
普段ならリビングからダイニング、キッチンまで見渡せる点はメリットになる一方、来客時はデメリットとしての要素が大きくなることを理解しておきましょう。
ダイニングやキッチンを見られたくないのであれば、リビングとダイニングとの境に開閉式の仕切りを設け、普段は開けておき、来客時には目隠しとして使用するのが得策です。

▼この記事も読まれています
ワンストップリノベーションとは?メリット・デメリットについても解説

まとめ

リビングとダイニングを仕切らない間取りは、開放的で家事効率がアップするなどのメリットがあります。
しかし、冷暖房効率の低下など、複数のデメリットがあることも併せて理解する必要があるでしょう。
リビングとダイニングを仕切るなら段差を設けたり、パーテーションを設置したりするなどの方法がおすすめです。

リノベスト不動産の写真

リノベスト不動産

大阪府内を中心に、親身な対応と誠実なご提案を信条に、不動産の再生と活用をサポートしています。
不動産は資産であると同時に、暮らしの基盤となる大切な空間。お客様一人ひとりの想いに寄り添い、最適な提案を心がけています。

■強み
・大阪府内で豊富なリノベーション実績を保有
・住まいや店舗を資産価値のある空間へ再生する提案力
・売却 / 買取も含めた一貫対応で高い信頼を獲得

■事業
・戸建て / マンション / テナントのリノベーション
・戸建て / マンションの売却および買取
・住まいの再生から資産運用まで幅広く対応