家の傾きの直し方は?工法や費用についても解説

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木村 和貴

筆者 木村 和貴

不動産キャリア2年

東大阪市大蓮南出身!小学生時代は久宝寺緑地のプール底で500円を探していました!中学校時代はソフトボール部でアクティブに体を動かしていました!八尾~東大阪エリアはもちろんの事前職では生野区エリアも担当しておりましたので不動産売買に関してお困りな事があればお気軽にご相談下さい♪

家の傾きの直し方は?工法や費用についても解説

長く住み慣れたマイホームで、「ドアが勝手に閉まる」「なんとなく目眩がする」といった、家の傾きに関するお悩みでお困りではありませんか。
ほんの少しの傾きであっても、放置すると建物の寿命を縮めるだけでなく、めまいや頭痛などご家族の健康被害を引き起こすリスクもあります。
本記事では、家が傾いてしまう主な原因をはじめ、硬質ウレタン注入工法などの直し方や、工事にかかる費用の目安について解説します。
大切なご自宅とご家族の健康を長く守るために、リフォームやリノベーションで傾きの解消を検討されている方は、ぜひご参考になさってくださいね。

家が傾く原因は?

家が傾く原因は?

家の傾きには主に、地震などの自然災害や建物の経年劣化、施工時の問題などが関係しています。
まずは、家が傾いてしまう主な3つの原因について、解説していきます。

地震や地盤の不同沈下

家は地盤の上に建つため、地面の強さに差があると荷重が偏り、時間をかけて傾きが生じることがあります。
全体が均一に沈む場合は問題になりにくいものの、一部だけが沈む不同沈下が起こると、建物は傾いてしまうのです。
とくに、粘土質で水分を多く含む地盤や、切土と盛土が混在する造成地では、盛土側が締まり沈みやすい傾向があります。
また、地下水位が高い砂地では地震の揺れによって液状化が発生し、沈下につながるケースも見られます。
こうした変化はゆっくり進行することもあるため、早めに水平の確認や周辺環境のチェックをおこないましょう。

経年劣化やシロアリ被害

地盤が安定していても、木造住宅では湿気の影響により部材の状態が変化し、荷重を支える力が徐々に偏ることがあります。
床下の換気が不十分だと土台や柱に水分がたまり、木材を劣化させる菌が繁殖しやすい環境になります。
また、雨漏りや給排水管の水漏れが続くと、構造上重要な部材の強度が低下し、傾きの原因になることもあるため注意が必要です。
さらに、湿った木材はシロアリにとって好条件となり、内部が食害されると見えない部分で空洞化が進行します。
そのため、床下の湿度管理や雨仕舞いの点検、定期的なシロアリ対策を続け、住まいの健全性を長く保ちましょう。

施工不良や地盤調査不足

新築時には地盤調査をおこないますが、調査ポイントが適切でないと、実際の地盤状況を十分に把握できないことがあります。
調査結果に基づいて必要な地盤改良が実施されていれば、不同沈下のリスクは抑えやすく、過去の記録を確認することも有効です。
あわせて、杭が支持層まで到達しているかなどの施工記録は、建物の安定性を判断する重要な要素になります。
基礎工事では鉄筋の量や配置、コンクリートの締め固めが設計どおりか確認し、品質を確保することが欠かせません。
なお、原因は複合的な場合も多いため、立地条件や建物の履歴を含めて専門家に総合判断してもらいましょう。

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家の傾きを修正するリフォーム方法

家の傾きを修正するリフォーム方法

前章で述べた原因に対処するためには、建物の状況に応じた適切な工法を選ぶ必要があります。
ここでは、代表的な家の傾きの直し方について解説します。

硬質ウレタン注入工法

床下に小さな穴を開けて薬液を注入し、発泡の力で床や基礎を持ち上げるのが「硬質ウレタン注入工法」です。
軽量で強度の出やすい樹脂が空洞を埋めながら固まるため、高さ調整を細かくおこないやすい特徴があります。
また、工事範囲を限定できることから、生活動線への影響が少なく、室内の養生も比較的抑えられます。
ただし、傾きの原因や度合いに応じて注入量や位置が変わるため、事前の測量と計画が欠かせません。
施工時は水平を確認しながら段階的に調整し、あわせて湿気対策や点検をおこなうと、安定性を保ちやすくなります。

グラウト注入工法

「グラウト注入工法」は、基礎と地盤のすき間に材料を注入し、空洞を埋めて支持力を整える方法です。
流動性のあるセメント系材料などが用いられ、固化することで基礎下を安定させる役割を果たします。
沈下によって生じた空洞を補うことで周囲の土が動きにくくなり、傾き修正の土台づくりにつながります。
なお、施工では注入圧を適切に管理し、地盤の状態を見極めながら周辺への影響を抑えて進めることが重要です。
沈下原因を見極めたうえで、補修や他工法と組み合わせて検討すると、長期的な安定を期待しやすくなります。

土台上げ工法

「土台上げ工法」は、専用機器で建物を基礎ごと持ち上げ、傾きを水平に戻す方法です。
建物全体を調整できるため、傾きが大きい場合でも、建具の開閉や床の違和感を整えやすくなります。
施工では、仮受けで荷重を分散しながら段階的に持ち上げ、部材へ急な負担をかけない計画が重要です。
持ち上げ後は基礎と土台を固定し、隙間を充填して元の位置で安定させます。
なお、再発防止には地盤改良や排水計画も含め、診断から施工まで一貫して相談できる体制を選ぶと良いでしょう。

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家の傾き修正にかかる費用相場と工期の目安

家の傾き修正にかかる費用相場と工期の目安

ここまで、家の傾きを直す工法を解説しましたが、やはり気になるのは費用と期間ではないでしょうか。
最後に、家の傾き修正にかかる費用の目安と、工期について解説していきます。

傾き修正工事の費用相場

傾き修正工事の費用は、傾きの程度や施工範囲によって異なるため、まずは水平測定や原因調査をおこない見積もりの精度を高めます。
硬質ウレタン注入工法は床下の状況にもよりますが、目安として50万~200万円程度が一般的です。
グラウト注入工法は材料量や注入点数で差が出やすく、相場はおおよそ80万~250万円程度となります。
また、土台上げ工法は仮受けや専用機械を使うため、150万~500万円程度を想定しておくと良いでしょう。
ただし、基礎形状や敷地条件、保証や保険の有無によっても変わるため、現地確認を前提に無理のない計画を立てることが重要です。

シロアリ駆除や修繕費用

傾きの原因がシロアリ被害や腐朽にある場合は、まず駆除や防蟻処理を優先し、構造材を健全な状態に整えることが重要です。
シロアリ駆除の費用は施工範囲によって異なりますが、目安として10万~30万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
腐食した土台や根太の交換が必要な場合は、修繕範囲に応じて20万~100万円程度かかるケースがあります。
また、床材やクロスの張り替えが生じることもありますが、内装仕様を調整することで費用のコントロールは可能です。
あわせて、配管の水漏れ修理や排水経路の見直しをおこなうと、原因の再発防止につながります。
修正工事と付帯工事を整理し、同時施工によるコスト削減も視野に入れると、全体のスケジュールが立てやすくなるでしょう。

工事にかかる日数の目安

工期は工法や規模によって異なりますが、硬質ウレタン注入工法であれば生活への影響が少なく、1~3日ほどで完了するケースが一般的です。
グラウト注入工法は、調査と注入を段階的に進めるため、全体で2~5日程度を見込んでおくと良いでしょう。
土台上げ工法は、仮受けや復旧作業を含むため工事規模が大きく、1~2週間程度の期間が必要になることがあります。
なお、工事前には、家具の移動や床下点検口の確保などの準備が求められるため、早めに打ち合わせを進めておくことが大切です。
工事後は水平の確認や建具調整をおこない、必要に応じて補修をくわえたうえで引渡しとなります。
日程を決める際は、ご家族の在宅予定や天候も考慮し、柔軟に組めるスケジュールを用意しておきましょう。

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まとめ

家の傾きは、地震による不同沈下や湿気・シロアリなどの経年劣化、施工不良や地盤調査不足が主な原因です。
修正方法には、床下からウレタンなどを注入する工法や、建物を持ち上げる土台上げ工法があり、状況に応じた選択が欠かせません。
費用は50万~500万円、工期は1日~2週間程度が目安となるため、付帯工事も含めて現地確認と見積もりをおこない、無理のない計画を立てることが大切です。

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リノベスト不動産

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