リノベーションの換気設備は?工事前の確認事項についても解説

中古住宅のリノベーションで間取りや水回りを変更する際、既存の換気設備をそのまま使えるのか不安に思っていませんか。
間取りの変更によって空気の通り道が変わると、結露や湿気が溜まりやすくなり、住み心地の悪化につながるおそれがあります。
本記事では、リノベーションで換気設備の確認が必要なケースや具体的な調整方法、工事前に知っておくべきポイントについて解説します。
住まい全体の風通しを整えて快適な空間を作りたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。
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リノベーションで換気設備の確認が必要なケース

リノベーション時の換気計画の見直しには、主に間取り変更や断熱改修などがあります。
まずは、リノベーションで換気設備や換気経路の確認が必要になるケースについて、解説していきます。
間取り変更による影響
間取りを変更して壁を変えたり、建具の位置を移したりすると、これまで確保されていた室内の空気の流れも変化し、換気の効き方にも影響します。
住宅では、給気口から入った空気が各部屋を通り、排気口へ抜ける経路を保つことが基本です。
しかし、新しい壁で空間を区切ると風が届きにくい場所が生まれ、湿気や生活臭がこもることもあるでしょう。
また、給気口と排気口が近くなりすぎると、空気が部屋の奥まで届かず、そのまま外へ抜ける場合があります。
そのため、間取りを考える際は生活動線だけでなく、各室に空気が行き渡るかも含め、給気から排気までの通り道を図面上で確認しておくことが大切です。
断熱改修と換気の検討
断熱材の追加や内窓の設置などで住宅の気密性が高まると、冷暖房効率の向上が期待できる一方、空気の入れ替わり方も変化します。
以前は隙間から自然に出入りしていた空気が減るため、既存の換気設備だけで換気量を確保できるか確認が必要です。
換気が不足すると、水蒸気が室内にたまり結露やカビにつながるほか、二酸化炭素濃度も高まることがあります。
そこで、断熱改修とあわせて換気設備の能力や給排気口の位置を見直すと、室内環境を整えやすくなります。
さらに、熱交換機能付きの換気設備も選択肢に含め、断熱と換気を一体で考えることが快適な住まいづくりのポイントです。
24時間換気設備の設置
築年数が経過した中古住宅では24時間換気設備が設けられていないこともあり、リノベーションを機に新たな導入を検討できます。
24時間換気設備は、窓を閉めた状態でも機械で継続的に空気を入れ替え、室内に一定の流れをつくる仕組みです。
そのため、湿気や生活臭がこもりにくくなり、窓を頻繁に開けにくい住環境でも日常的な換気を支えやすいでしょう。
ただし、設置できる機器や工事方法は建物構造や天井裏の広さで変わり、マンションでは管理規約や工事範囲の確認も欠かせません。
住宅の状態や改修内容、予算、普段の暮らし方を踏まえながら、設置可能な方式を専門業者と相談して選ぶことが大切です。
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間取り変更に伴う換気設備の調整方法

前章では、換気設備の確認が必要になるケースについて述べましたが、実際に間取りを変更する際の具体的な調整方法も気になりますよね。
ここでは、間取り変更に伴う換気設備の調整方法について、解説していきます。
給排気口の位置変更
間取り変更後は、給気口から入った空気が部屋の奥まで届き、排気口へ自然に抜ける位置関係になっているかを、変更後の平面図でしっかりと確認します。
給気口と排気口が近すぎると、取り込んだ空気が短い経路で外へ出てしまい、部屋の隅まで換気しにくくなるためです。
そこで、可能であれば両者を離して配置し、室内を横切るような空気の流れをつくると良いでしょう。
また、位置の移動が難しい場合は、風向きを調整できる給気口カバーやダクトを活用し、流れを補う方法もあります。
既存の設備を生かせるかも含めて専門業者に確認し、空気が一部だけを通り抜けず、各所へ届く配置へ整えることが重要です。
ダクト増設と経路変更
変更後の間取りに既存ダクトが合わない場合は、必要な給排気量を確保できるよう、ダクトの増設や経路変更を検討します。
ただし、経路が長くなったり曲がりが増えたりすると空気抵抗が大きくなり、換気扇の性能を十分に発揮できないことがあります。
そのため、ダクトの太さや長さ、曲がる箇所にくわえて必要な風量や機器の能力も確認し、無理のないルートを計画することが大切です。
また、柱や梁などの構造躯体を傷めない経路を選び、梁の下を通すときは下がり天井で収める方法も考えられるでしょう。
天井裏が狭い場所では扁平ダクトも選択肢となるため、換気性能と室内の高さを両立できる方法を検討します。
新設ドアの通気性確保
換気経路上に新しいドアを設ける場合は、閉めた状態でも居室から廊下や水回りへ空気が抜ける仕様にしておく必要があります。
給気口と排気口を適切に配置しても、その間をつなぐ通り道が扉でふさがれると、計画どおりに換気しにくくなるためです。
そこで、ドアの下面と床の間に10mmから15mm程度の隙間を設け、空気を通す方法がよく用いられ、換気経路を保ちやすくなります。
また、ドアや周囲の壁に通気用部材を取り付ける方法もあり、敷物などで通気部分をふさがない工夫も欠かせません。
寝室などでは音や光の漏れ方にも配慮しながら、通気性と日常の使いやすさを両立できる建具を選びましょう。
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換気工事をおこなう前に確認したい3つのポイント

ここまで、間取り変更に伴う換気設備の調整方法を解説しましたが、実際の工事前に確認したいポイントもおさえておきましょう。
最後に、換気工事前に確認したい3つのポイントについて、解説していきます。
ダクト経路の確保可否
キッチンや浴室を移動する場合は、新しい位置から既存の排気口までダクトをつなげられるか、工事前に十分確認することが大切です。
マンションでは外壁側の排気口が共用部分に関係するため、管理規約を確認し、既存位置を利用する計画が基本になります。
しかし、梁の位置や天井裏の広さによっては希望する経路を確保できず、別ルートの検討が必要になることもあるでしょう。
その際、梁の下にダクトを通すため天井を一部下げる場合は、完成後の室内高や圧迫感まで確認しておくと安心です。
木造住宅でも主要な柱や梁を傷めないことが重要なので、現地調査で水回りの配置と構造条件を一緒に確認しましょう。
既存換気扇の能力確認
既存の換気扇を使い続ける場合は、変更後の空間に必要な換気量を確保できる能力があるかを工事前に確認しておきます。
間取り変更で室内が広くなると必要な風量も変わるため、床面積や天井高を踏まえて適切な能力を見極めることが大切です。
また、ダクトが長くなったり曲がりが増えたりすると空気抵抗が高まり、カタログ値どおりの排気量を得られない場合があります。
そのため、最大風量だけで判断せず、変更後のダクト経路や実際の施工条件、機器の状態まで含めて確認すると良いでしょう。
使用年数が長い機器は劣化も考えられるため、必要に応じて仕上げ工事前に交換し、新しい間取りに合う機種を選びます。
家全体の空気経路確認
工事前には窓や各設備の位置だけでなく、給気口から排気口まで家全体で空気がつながって流れる計画かを確認します。
たとえば、居室で取り込んだ空気が廊下を通り、洗面所や浴室などの排気側へ向かう経路を意識すると良いでしょう。
また、新しく個室やウォークインクローゼットを設ける場合は、内部に空気がとどまらないかも事前に確かめておく必要があります。
給排気口の位置が適切でも、ドアを閉めたときに流れが止まるケースがあるため、建具の通気性まで確認することが重要です。
部屋の奥まで空気が届くかを専門業者と確認し、設備と各室を結ぶ通り道を一体で整えることが快適な換気環境につながります。
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まとめ
リノベーションで間取り変更や断熱改修をおこなう際は、室内の空気の流れが変化するため、24時間換気設備の導入も含めた見直しが必要です。
間取りを変更する際は、新しい部屋の形に合わせて給排気口やダクトを調整し、新設するドアには10mm程度の隙間を設けて通気性を確保します。
実際の工事前には、ダクト経路の確保、既存換気扇の能力、家全体の空気経路という3つのポイントを確認し、快適な換気環境を整えると良いでしょう。
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